【日本ハム】若林晃弘が入団会見、原辰徳氏からの激励語る「もっとがめつくというようなお言葉」

トレードで日本ハムに移籍しユニホームに袖を通す若林。左は木田GM代行(撮影・黒川智章)

巨人から日本ハムへトレード移籍した若林晃弘内野手(30)が12日、北海道・北広島にあるエスコンフィールドで入団会見に臨んだ。背番号は49に決まり、真新しい日本ハムのホームユニホームに身を包んだ若林は「読売ジャイアンツからトレードで参りました若林晃弘です。よろしくお願いします」と会見の冒頭であいさつ。今の気持ちとして「突然のことで驚きもありましたが、すぐにユニホームを着させていただいて、いち早くファイターズの一員として勝利に貢献できるように、自分の力を精いっぱい出せたらなと思っています」と話した。

青天のへきれきだったトレード通告から、27時間後に北海道で入団会見に臨んでいた。「(11日の)10時に読売の球団事務所に行って、そこで(トレードを)言われて。で、もう夜の便で(北海道へ)行くって言われたんで、ジャイアンツ球場に1回行って、とりあえずプレーできる荷物を取って、1回家に帰って。北海道に5日間ぐらい滞在するんで荷造りして、夕方にタクシーで羽田に行ってって感じです。(北海道に移動後、落ち着いたのは)夜の10時過ぎで、そこから夜ご飯を食べてって感じです」。そして、一夜明けで午後1時から入団会見に臨んでいた。

慌てながらも、すぐにプレーできるように必要最低限の荷造りをしてきた若林は早速、新天地デビューも見据えている。この日の午後6時からは、会見が行われたエスコンフィールドで広島とのオープン戦が開催される。「(出場)の、つもりです。まだ、何も言われてないですけど」と気持ちの準備は万全だ。

前日11日には、巨人前監督の原辰徳氏(65)から電話で激励の言葉をもらった。「僕の性格を、よく知っている方なので、僕がたぶん優しいっていうか、プレーでもそういう面が出てしまうので、そこに関して、もっと“がめつく”ではないですけど、そういうようなお言葉をいただきました」。

闘争心に火を付けられた若林は「いいトレードだと僕自身も思いますし、もちろん、もう勝手に気が引き締まるんで。そこは自分で引き締めるとかではなくて、とにかくチームが変わってもやることは変わらないです。もともと、そんなに感情を出すタイプじゃないんですけど、でもやっぱり本当に野球ができる環境っていうのはありがたいですし、こうやって1軍でやらせてもらえる環境っていうのはありがたいんで、自然に出ると思います、そういうのは」と言葉に力を込めた。

◆若林晃弘(わかばやし・あきひろ)1993年(平5)8月26日生まれ、東京都出身。桐蔭学園では茂木(現楽天)と同学年で甲子園出場なし。法大4年春に二塁手でリーグ戦ベストナイン。JX-ENEOSを経て17年ドラフト6位で巨人入団。19~21年は3年続けて7つの守備位置で出場。父憲一さん(元大洋外野手)もプロ野球選手で、19年に史上7組目の親子本塁打を記録。180センチ、82キロ。右投げ両打ち。今季推定年俸2300万円。

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