<広島1-2阪神>◇22日◇マツダスタジアム
虎の守護神、岩崎優投手(32)がヒヤヒヤながらリードを守り抜き、今季8セーブ目を挙げた。
「まあまあ、勝てたのはよかったですけど…。このままのピッチングじゃちょっとダメなので、もうちょっと頑張ります」。自身の仕事ぶりには不満げだったが、勝ち切ることがリリーフで一番大事な要素。サヨナラ負けならチームも首位から陥落していただけに、天国か地獄かの分かれ道で、大きな仕事を果たした。
2点リードの最終回、3番手でマウンドへ。1死から菊池に遊撃へ内野安打を浴び、小園に四球を与え1死一、二塁。末包は空振り三振に斬ったが、坂倉に初球を中前に運ばれて1点差に迫られた。さらに、続く二俣に6球ファウルで粘られた末の四球で2死満塁。大盛り上がりの赤いスタンドが揺れる中、最後は松山を直球で二ゴロに斬った。ため息が充満する敵地でホッとした笑みを浮かべた。
「ほんまにもう…」。岡田監督も思わずこぼしたが、表情はにこやかだった。「2点なあ、ここの球場はな、分からんもんな。やっぱりな」。迫られても追いつかれないのが、経験豊富なプロ11年目の左腕。指揮官の“本音”も信頼の証しだ。
これでプロ通算74セーブとし、中西清起氏(62=日刊スポーツ評論家)が挙げた球団歴代5位の75セーブまであと1。積み上げた数字が増えるほど、頼もしさは増していく。【磯綾乃】