【阪神】岡田監督ノーノー許した翌日の完封勝ちは06年以来「今年の方がええやん」と満面の笑み

阪神対巨人 巨人に勝利し、ファンのあいさつする阪神岡田監督(中央)(撮影・菅敏)

<阪神3-0巨人>◇25日◇甲子園

ノーヒットノーランを食らった岡田虎が一夜明け、今季9度目の完封勝利でやり返した。

初回から安打が生まれると、2回、5回と犠打でつないで得点。緻密な「岡田野球」で好機をしっかり生かし、今季先発6試合目の渡辺諒内野手(29)にも今季1号が飛び出した。これで甲子園のデーゲームは7戦全勝。交流戦前の首位も球団初となる2年連続で確定させた。

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上機嫌だった。ノーヒットノーランを許した翌日の完封勝ち。岡田監督が前回率いた06年、中日山本昌に許した翌日も同じだった。「そら覚えてない。完封勝ちしてんの? あっそう。何点取ったん?」。報道陣にたずねた岡田監督は「2-0」と聞き「今年の方がええやん」と満面の笑み。「今年の3点」には、岡田野球が詰まっていた。

2-0で迎えた5回1死。1番近本が左腕井上から内野安打を放つと、2番中野に犠打で送らせた。「1、2番がちょっと昨日からタイミング合わんかった。向こうもそら左(投手)当ててくるけど、3番から右になるんで、なんとか二塁に送っとけばね。そら大きかったよ、3点目は」。2死二塁と広げた好機で、森下が中前適時打。先制点も2回無死一塁で梅野が初球で決めた犠打から。指揮官の采配と応えた選手の小技が光った。

右腕赤星に対し、3番から7番まで右打者を並べた。5番に入ったのは、今季6度目の先発となった渡辺。「そら今一番、練習の時から調子いいのは渡辺やんか」。指揮官の目に狂いはない。4回先頭で放った今季1号ソロが、チーム8試合ぶりの本塁打となった。

渡辺は前日24日、8回2死で代打で出場。空振り三振を喫したが、快投の巨人戸郷から痛烈なファウルを2度放っていた。「普通あんなところで代打出せへんけどな、ヒット欲しいからやっぱり調子のええやつで行ったんや」。この日はその渡辺をスタメンに。岡田監督の目に狂いはなかった。

今季9度目の完封勝ちで、甲子園のデーゲームは7戦負けなしと無敵だ。球団では初めて2年連続交流戦前の首位が確定したが、少しも隙はない。「まだ試合数も3分の1ぐらいかな。交流戦はどういう形になるか、やってみないと分からない。今年は特にそう思う」。監督のゲキに応えて8安打3得点と奮起した打線にも、まだまだと首を振る。「奮起まではいかんなあ。明日もう1試合やな。あした点取ったら奮起って言えるなあ」。笑いが止まらない猛打で、交流戦に弾みをつける。【磯綾乃】

▽阪神平田ヘッドコーチ 昨日は相手が上回ったというだけの話で、そらもう毎試合、翌日に続いていくんでね。いい意味で切り替えられたんじゃない? 逆に。(昨夜からの動きは)普通、普通。いや全然。何もないですよ。

▽阪神安藤投手コーチ(06年ノーノーを喫した翌日の勝利投手)「俺が思い出してもしょうがないけど、本当にいいピッチングしてくれたんじゃないですかね。ビーズリーが。素晴らしかったですね」

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