<楽天3-2日本ハム>◇26日◇楽天モバイルパーク
敗戦の中に光明あり。日本ハムは楽天に競り負け、今季3度目の同一カード3連勝を逃した。22年9月25日楽天戦以来609日ぶりに1軍登板した畔柳亨丞投手(21)が2回1安打無失点と好投。新庄剛志監督(52)は、今後の内容次第では先発起用の可能性も示唆した。チームは交流戦前最後の試合を落とすも、貯金7で首位ソフトバンクと4・5差の2位と好位置。28日のセ・リーグ首位の阪神戦(甲子園)から交流戦に突入する。
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2シーズンぶり登板の畔柳が輝きを放った。4回から2番手で登板。楽天岡島を内角低めカーブで二ゴロに打ち取ると、続く石原をスライダーで左飛。さらに村林も2ストライクから高めの直球を振らせて二ゴロに仕留め、3者凡退に切って取った。「子どもになった気分、小さいときこういう1軍の舞台を見てたなという気持ちで、投げることができた。楽しんで投げられた」。2回に小深田に中前打を許すも、女房役の田宮が強肩で盗塁を刺し、2イニングを6人で抑えた。
交流戦前最後の試合を落とした新庄監督だったが、収穫のある1戦になった。畔柳について「落ち着いてましたね。ボールも良かった。先発でもいいんじゃないかなっていうくらい」。先発起用の可能性も口にしたが、さすがに1回で判断はしない。「まあ、これは見てみないとわからないから。テンポ良かったし。あと2回見て、今日みたいな感じだったら面白い」と、中継ぎで継続的に投球を見ながら、結論を出す。
畔柳にとっては22年9月25日以来の1軍マウンドで、2イニング投げるのも初。「ブルペンでは全然調子良くなかった」と振り返るが、そんな状況でも結果を出せたのは金子、伊藤の両2軍投手コーチからの助言があったから。「『その日悪くても今できる最善のことをする』ってことをずっと言われてきて。その言葉を胸にしっかり刻んで今日は投げられたのかなと思います」と感謝した。
28日からの交流戦は、甲子園での阪神戦。中京大中京3年時、エースとして春のセンバツ4強に導いた。思い入れのある舞台を前に「懐かしい。楽しみですね」。“聖地”でのプロ初登板もイメージしながら、準備を整える。【永野高輔】