<西武5-2オリックス>◇26日◇ベルーナドーム
衝撃の“交代劇”となった。西武は26日、成績不振を理由に、松井稼頭央監督(48)が休養し、27日付で渡辺久信GM(58)が監督代行を兼務すると発表した。生え抜きのスター選手で、指導者としても期待された松井監督だったが、就任1年目の昨季はパ・リーグ5位に終わり、今季もここまで15勝30敗で最下位に沈んでいた。11年ぶりにユニホームを着ることになった渡辺GMは、交流戦初戦の28日中日戦(バンテリンドーム)から指揮を執る。
◇ ◇ ◇
最下位に沈む西武が苦渋の決断を下した。この日のオリックス戦後に球団と松井監督、双方で話し合いを行った上で、同監督の休養と、渡辺GMの監督代行兼務が決まった。松井監督は「結果の世界ですから。期待に応えられなかったのはもちろん申し訳ないです」と言葉を絞り出した。
チームは逆転勝ちで2連勝も、開幕から約2カ月で15勝30敗と大きく負け越し最下位に低迷している。14日の日本ハム戦から24日オリックス戦まで9年ぶりに8連敗を喫するなど、借金15。18日には球団史上最速の開幕から39試合目で自力優勝の可能性が消滅した。この日、試合終了から約3時間後、報道陣の前に姿をみせた同監督は「もちろんもっとやりたかった」と悔しそうな表情を浮かべ、球場を後にした。
豊富な先発投手陣がそろうが、攻撃陣に大きな課題を抱えている。118得点はリーグワーストで、新外国人アギラーやコルデロの2軍生活が続くなど得点力不足が目立つ。開幕から打順の入れ替えなど策を練ってきた松井監督だったが、結果は出ず。「結果につなげることができなかったのは指揮官である私の責任です」と重く受け止めた。
監督代行を務めることになった渡辺GMは「松井監督だけの責任ではない。私もチームを全体的に見る立場として非常に申し訳ない。責任も感じている」と、編成トップとしての自分を責めた。育成選手の支配下登録は「前々から数人考えています」とするが、新たな補強については「今のところ決まったことはありません」と、具体的な再建案は不透明。コーチ陣の配置転換はせず、スタッフも現状のままだ。08年に日本一監督となった経験もある同GMは「今いるメンバー全員と力を合わせて。私もプロ野球人生を懸けて挑んでいきたい」と力を込めた。【山崎純一】
◆松井稼頭央(まつい・かずお)1975年(昭50)10月23日、大阪府東大阪市生まれ。PL学園では投手として甲子園に出場。93年ドラフト3位で西武入団。内野手に転向し、最多安打2度、盗塁王3度、98年MVP。02年トリプルスリー達成。03年オフにFAでメッツ移籍。06年途中にロッキーズへ移籍し、07年ワールドシリーズ出場。アストロズ時代の09年に日米通算2000安打を達成。11年に楽天入団。18年に西武復帰し、同年引退。2軍監督、1軍ヘッドコーチを経て23年から1軍監督。177センチ、85キロ。右投げ両打ち。
◆渡辺久信(わたなべ・ひさのぶ)1965年(昭40)8月2日生まれ、群馬県桐生市出身。前橋工で1年夏に甲子園出場。83年ドラフト1位で西武入団。最多勝3度、最高勝率1度、最多奪三振1度。96年6月11日オリックス戦で無安打無得点。97年オフに戦力外となり、ヤクルト移籍。99年から台湾で選手兼任コーチを務め、01年現役引退。04年2軍投手コーチで西武復帰。2軍監督を経て、08年から1軍監督。就任1年目で日本一となり、正力松太郎賞。13年まで監督を務め、19年からGM。185センチ、95キロ。右投げ右打ち。