【西武】渡辺監督代行「ナベQチルドレン」躍動で初勝利 目潤ませ「非常にいい試合だった」

中日対西武 試合終了、中日に勝利しナインを迎える渡辺監督代行(中央)(撮影・森本幸一)

<日本生命セ・パ交流戦:中日0-1西武>◇29日◇バンテリンドーム

西武渡辺久信GM兼監督代行(58)が、代行就任後初勝利をつかんだ。松井稼頭央監督(48)の休養で、交流戦開幕戦からチームを指揮して2試合目。GMとして育ててきた「ナベQチルドレン」となる若手選手たちの躍動もあり、緊迫する投手戦を1-0で勝利した。

先発隅田知一郎投手(24)は8回無失点で3勝目。タフなゲームを制し、監督を務めていた13年10月8日のロッテ戦(西武ドーム)以来、3886日ぶりの白星とウイニングボールを手にした。

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1点の重みをあらためて実感した。渡辺監督代行は勝利直後、目を潤ませた。「1-0のゲームってタフなゲームなので。本当にみんな多分疲れ切っていると思う。こういうゲームを勝つことでみんな成長していくわけだから。非常にいい試合だった」。監督時代の13年以来11年ぶりとなるユニホームを着ての勝利。ポケットにしまっていたウイニングボールをぐっと握り締めた。

5回まで互いに無得点。隅田と中日小笠原、両左腕の息詰まる投手戦だった。チャンスをつかんだのは6回。1死一塁、3番外崎の打席でエンドランを仕掛けた。外崎は外角の球を当て二塁内野安打。スタートを切っていた一塁走者の岸は好走塁で三塁を陥れ、一、三塁とチャンスを拡大。5番蛭間の三塁への適時内野安打で1点をもぎ取った。渡辺監督代行は「いい走塁をしてくれたよね」と岸を褒め、「ベンチが盛り上がる」と蛭間の決勝打もたたえた。

松井監督の休養前は45試合で43通りの打順が組まれていたが、前日に敗れたものの、2試合連続で同じラインアップを崩さなかった。グラウンドに立つ選手たちは、19年のGM就任後に獲得してきた選手たちも多い。19年ドラフト8位の岸は「締まった雰囲気もありつつ、優しい言葉もかけていただいて。あとは気持ちに応えるだけ」と感謝を胸にプレーしている。

8回2死一、三塁の大ピンチでは、22年にトレードで古巣復帰した三塁手の佐藤龍がカメラマン席に飛び込みながら好捕。「1点勝負なので」とボールをつかんで三邪飛にして無失点で切り抜けた。今季獲得した新外国人の守護神、アブレイユも1点をしっかりと守り切り完封勝ちをおさめた。大きな1勝に渡辺監督代行は「別に特別なのはないけど、明日勝たないと意味がないので。今日の流れでしっかり明日も」。この流れに乗って次戦も戦う。【山崎純一】