<東京6大学野球リーグ:早大8-1慶大>◇第8週第1日◇1日◇神宮
<東京6大学野球リーグ:早大8-1慶大>◇第8週第1日◇1日◇神宮
タイトルより、早稲田のエースの意地を優先した。早大・伊藤樹投手(3年=仙台育英)が8回1失点で、チームを完全優勝にぐっと近づけた。
試合が進み、スコアボードに「0」を並べる中で、防御率リーグ1位が見えた。しかし小宮山悟監督(58)に「どうする?」と聞かれた伊藤は「完封したいです」と返した。7回無失点で交代していれば、防御率1・36でトップに浮上していたが、8回に1失点。防御率は1・50で3位に後退。タイトルは難しくなった。
伊藤は「8回に関しては僕の力不足」としつつ「タイトルがちらつく中で(8回の3つ目のアウトを)取れたのは良かったと思います」と、1点で締められたことを前向きに振り返った。
この日で今春7試合目の登板、3勝目を挙げた。小宮山監督に託されたエースナンバー「11」に恥じないマウンドさばきだった。「背番号に対しての思いっていうのは年々強くなってきたきていた中で、3年生からつけさせていただいて投げることができてるので、優勝するまでがエースとしての役割だと思うので」と自覚は大きい。
早慶戦だから、という特別感はない。3日前には「リーグ戦の1試合に過ぎないっていう考え方なので、特に早慶戦に思いを募らせることもなく、投げたいなと思っているので」と淡々と調整を進めていた。1年次から早慶戦に登板。「1球でやられちゃう世界線」と独特な表現をした大舞台でも、今はもう平静だ。
完全優勝がかかった2日の2回戦は、宮城誇南投手(2年=浦和学院)が先発マウンドに上がる。小宮山監督は「最後の胴上げのシーンは(伊藤)樹をマウンドに送り出そうというふうに思ってます」と歓喜への道筋を描いている。【金子真仁】