<日本生命セ・パ交流戦:中日2-3ソフトバンク>◇4日◇バンテリンドーム
代役3番で勝負あり! ソフトバンク栗原陵矢内野手(27)が「日本生命セ・パ交流戦」で値千金の決勝打を放った。
2-2の9回2死二塁から中前適時打。この日2度の得点圏で凡退していた背番号24が、最後に快音を響かせた。主軸の柳田が戦列を離れ、離脱後から3番に座る栗原が勝負強さを発揮。チームは4連勝を飾り、再び貯金を今季最多タイの貯金19に膨らませた。鷹が首位ロードまっしぐらだ。
◇ ◇ ◇
3度目の好機でようやく決めた。栗原は一塁ベース上で両こぶしを握った。ベンチに向かって安堵(あんど)の笑みも浮かべた。
ただ、試合後は反省の言葉が続いた。「もっと僕が打っていたら…。楽に勝てる展開だったので」。殊勲打にも代役3番は責任感を口にした。
2-2の同点で迎えた9回2死二塁。中日の守護神、マルティネスから値千金の決勝打をマークした。1ボールからの2球目。外角高めチェンジアップを仕留めた。「(バットの)先ですね」。会心の当たりではなかったが、打球は中堅手の手前で弾んだ。二塁走者の緒方が生還。「(緒方)理貢が必死に四球を取ってくれたのが一番」。自らの決勝打よりも、四球で二盗も決めた後輩をたたえた。
今まで以上にバットに重圧がのしかかる。5月31日に柳田が全治4カ月の大ケガで戦列を離れた。主軸が離脱し、直近3試合は3番柳田に代わって栗原が座る。「どうしても比べられるのかなと思います」。この日は5回1死一、二塁で三邪飛、7回1死一、三塁では空振り三振と好機であと1本が出なかった。柳田だったら…。そんな雰囲気も漂いかねない中、最後のチャンスで結果を出した。「本当に自分のできること、やるべきことを全力でやろうと」。無心でクリーンアップの責務を果たしていく。
チームは今季5度目の4連勝。今季最多タイの貯金19で首位ロードを突き進む。2位日本ハムとの5ゲーム差もキープ。交流戦も5勝2敗で首位タイに浮上した。それでも栗原は表情を引き締めた。「さっきも言いましたけど、もっと僕が打てれば楽な展開にもっていける試合は何試合もあった。本当に1試合1試合しっかりと勝てるように準備したい」。3番柳田不在の危機。背番号24がチームを勝利に導く一打に徹する。【佐藤究】