【ソフトバンク】サヨナラ負けも「収穫多かった」小久保監督、敗因えぐるより「好転の兆し」に目

オリックス対ソフトバンク 9回、交代を告げる小久保監督(撮影・前岡正明)

<オリックス4-3ソフトバンク>◇10日◇京セラドーム大阪

ソフトバンクがオリックスに痛恨のサヨナラ負けを喫した。

1点リードの9回裏、松本裕樹投手(28)が3連打と死球で同点。さらに頓宮に右犠飛を許し試合をひっくり返された。今季4度目のサヨナラ敗戦にも試合後の小久保裕紀監督(52)は山川&栗原の2発や3イニングを無失点に抑えた新人大山凌投手(22)の好投などを評価。「収穫も多かった」敗戦と捉えた。敵地・大阪で連敗を喫したが、12日からは前回3連勝を飾った北海道での日本ハム3連戦。再び勢いを取り戻す。

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痛恨と言えば、顔もしかめてしまうが、小久保監督は意外にもサバサバとした表情だった。「まあ、最後はサヨナラ負けですけど、結構、収穫がある試合だったと思います」。強がりではなかろう。前日9日の敗戦で「今年で一番、チーム状況が悪い」と分析していた。何とかチーム好転の兆しを、と考えていた小久保監督にとっては、2点差から難敵でもあるオリックス先発宮城を攻略。同点に追いつき、8回には勝ち越しにも成功しただけに手応えも感じ取っていたのだろう。

4回だった。先頭打席に入った4番山川がカウント3-2からの7球目。宮城の直球を捉えた。打球は中堅左に大きな放物線を描いて着弾した。「追い込まれても何とか食らいついていった打席だった。しっかり振れてきている感覚はある」。単独キングとなる14号ソロで反撃の口火だ。前日の試合前練習では約20分ほど小久保監督と話し込む姿があった。山川自ら問いかけたという。「4番小久保としての話をうかがいました」。6月はノーアーチ。2日の西武戦(東京ドーム)で131打席ぶりのアーチを放ったが、突き抜けられないモヤモヤもあった。それから6試合、23打席ぶりの1発。小久保&山川の熱い「4番論」が生んだのかもしれない。

3番に座る栗原も存在感を示した。5回1死二塁から右翼線を破る同点タイムリー三塁打。8回には先頭打者で2番手古田島のカットボールを右翼席へ運び去った。7試合ぶりの8号ソロだ。「しっかり自分のスイングができました。投手陣が踏ん張っている中で勝ち越す1本となってよかった」と胸を張った。

守護神オスナ不在で新クローザーとして9回のマウンドに立った松本裕が2点を失い、まさかのサヨナラ敗戦。敗因をズブリとえぐるより、チーム状況が悪かっただけに「好転の兆し」に目を向けたい、というのが小久保監督の本音だろう。12日からは前回3連勝を飾た北海道での日本ハム3連戦。再び北の大地で勢いを取り戻す。【佐竹英治】

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