<DeNA3-2中日>◇11日◇横浜
スターナイトの魔力、恐るべし…。DeNAが劇的逆転サヨナラ勝利を収めた。敗色濃厚の9回2死一塁、牧秀悟内野手(26)が中日の絶対的守護神マルティネスから右翼フェンス直撃の適時二塁打で同点。延長10回1死三塁から京田陽太内野手(30)が中前に自身初のサヨナラ打を放った。「スターナイト」開催は21年9月7日巨人戦から10連勝。貯金は今季最多の5で、首位巨人に勝率1厘差、0ゲーム差の2位に肉薄。4月9日の首位陥落以来、1位に最接近し、12日から敵地・東京ドームでの3連戦で相対する。
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不思議な力に背中を押された。牧が土壇場で希望をつなぎ留めた。1点を追う9回、試合前まで3試合で3イニングパーフェクトに封じられていた絶対的守護神のマルティネスがマウンドへ。簡単に2死を奪われるも、オースティンが四球を選んで出塁。2死一塁で牧に回ってきた。
その初球。外角低めの153キロ直球を右翼フェンス直撃の同点適時二塁打とした。「打てる球は1球しか来ないと思って、無我夢中でした。簡単に点取れない投手なので、こういう勝ち方ができて良かった」と気持ちが乗った。二塁ベース上で感情を爆発させ、ベンチを奮い立たせた。
主将の一打に京田も続いた。同点の延長10回1死三塁。中日斎藤の外角低めボール気味のスライダーに目いっぱい手を伸ばして食らいついた。前進守備の内野の頭を越える、自身初サヨナラ打。仲間たちが笑顔で駆け寄ってくる光景を脳裏に刻んだ。「バットに当てれば何かが起こるかなと。気持ちで食らい付きました。みんながわーっとくる感覚が最高でした」とかみしめた。
汚名返上の一打だった。1点を追う8回無死一塁。ベンチから犠打のサインは出ずに強攻。しかし2球見逃して追い込まれ、最後は直球に見逃し三振。二盗を試みた森敬も盗塁死となり、三振ゲッツーで同点のチャンスを手放した。「ベンチの期待に応えられなかった僕の責任。悔しさをぶつけました」とサヨナラチャンスで燃えた。
“星の夜”が力をくれた。特別ユニホームを着用したシーズン最大級のイベント「スターナイト」では21年9月7日巨人戦から10連勝。牧が「このユニホームだけ、オールドスタイルで。気分転換に良かったです」と言えば京田も「僕、結構このユニホームが好きで。力が出るというか、気に入ってます」と言った。
スターナイトから始まった9連戦を3連勝でスタート。三浦監督が9連戦前に掲げた、球宴までの残り12試合で8勝以上という目標に大きく前進した。猛烈な勢いでセ界をのみ込んでいく。【小早川宗一郎】
▼DeNA三浦監督(サヨナラ勝ちに)「ゲームセットまで何があるか分からない。整列している時の声援もすごかったですし、最高の景色でした。(スターナイトユニは)縁起の良いユニホームだと思います」