【広島】新井監督の長い、長い1日「全然、疲れてない」予感あった石原貴規サヨナラ弾に喜び爆発

<広島1-0ヤクルト>◇13日◇マツダスタジアム

長い、長い1日は劇的な幕切れだ。

0-0の延長11回裏。広島先頭の石原がヤクルト田口のスライダーを捉えた打球が左翼席に向かって上がる。広島新井貴浩監督(47)は選手よりも先にベンチを飛び出した。着弾を確認すると右手を突き上げ、ジャンプ。さらに何度もピョンピョンと跳びはね、喜びを爆発させた。

予感があった。直前、藤井ヘッドに言った。「コイシ(石原)がスライダーをホームラン打ってくれないかな」。緊迫した場面でも落ち着いた捕手らしい性格。投球の軌道に乗るように軽く振り抜くスイング軌道が、田口の得意球に合う可能性を感じた。昨季1軍出場なしから今季29試合出場の成長株が、指揮官の直感を現実のものとした。

前日のナイターから早朝6時に起き、新幹線に飛び乗った。9時から兵庫県の高砂市野球場で行われた、次男颯真投手(3年)が所属する甲南の兵庫大会2回戦を応援。広島へ戻るタイムリミットから勝利まであと1アウトで球場を後にしたが、背後から聞こえる歓声で初戦突破を確信した。「全然、疲れてない。朝は高校野球に力をもらって、昼はうちの選手に力をもらって、ますます元気が出てきた。あと2試合続いても大丈夫」。“家族”とともに計2試合20イニングを戦った。

最後は捕手登録選手を全員使い切り、ベンチに残る野手は2人だけだった。10回まではヤクルトの2度を上回る7度得点圏に走者を進めながら、捉えた当たりが正面を突く不運もあった。それでも先発大瀬良から連投の4投手を含む6投手がゼロでつないだ。新井広島らしい全員野球で今季2度目のサヨナラ勝利。首位巨人を追走だ。【前原淳】

▽広島大瀬良(村上から3三振など6回無失点)「ヤクルトの4番なので、逃げずに勝負した中で打ち取れたらいいなと思っていたので、気持ちを入れて投げて抑えられて良かった」

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