聖地に育まれた野球で首位巨人に3連勝や! 阪神岡田彰布監督(66)が、8月1日に開場100周年を迎える甲子園について語った。
阪神選手との関係も深かった父勇郎さんに連れられ、初めて訪れたのは幼稚園の頃。約60年にも渡り親しんできた聖地での思い出やラッキーゾーンへの私見など、さまざまな思いを言葉にした。30日からは100周年を祝う本拠地巨人3連戦。甲子園ならではの「守りの野球」でライバルを迎え撃つ。
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甲子園100周年の節目にグラウンドに立つ。
「そら、光栄やな。記念の年に」
岡田監督は名誉な喜びをかみしめた。
父勇郎さんに連れられ、初めて訪れたのは幼稚園の時だと記憶している。
「いやいやもう、60年ちょいぐらいやで」
自宅から一番近いのは日生球場だったが、野球観戦と言えば甲子園。三塁側の一番前が定位置だった。
北陽高(現関大北陽高)1年時に夏の甲子園に出場した。
「広いなあと思ったよ。今よりも、ファウルグラウンドがもっともっと広かったから。ベンチももっと後ろやったやろ」
大きさに驚いたグラウンド。80年に阪神に入団してからは本拠地になった。
身近になっても神聖な場所だ。
「スパイクが入ったらシャキって音がする。シャーベットや言うとったんや」
記憶に残るのは伝説のグラウンドキーパー、藤本治一郎(じいちろう)氏の姿。試合後の静かな暗闇の中で1人、聖地と向き合っていた。
「イレギュラーしたとこを懐中電灯持ってな、じいやん(藤本氏)が手でならしてる。これはもう粗末にできへんというかな。佐野(仙好)さんも、レフト守りに行くのでも、セカンドの後ろから行ってたもん」
雨が降った直後はグラウンドに入れない。
「スパイクで入ったら怒られとったもん、じいやんに。『入んな!』言うて。だから運動靴に履き替えてな、芝生も入れてくれへんかったよ」
守らなければいけないものを肌身で感じた。
甲子園に足を踏み入れる度、思うことがある。
「やっぱり『野球場』に戻ってきた感じがするよな。人工芝の球場よりもな」
リニューアルを経ても、独特の雰囲気はいつもそこにある。
「そらもう変わらんやろなあ。このままでなあ」
これからの100年に思いをはせた。
ラッキーゾーン復活の声には「いらんと思うけどなあ。ピッチャーが反対するやろ」と私見を述べた。
「やっぱり甲子園は広いから、ずっと投手王国というかピッチャーにええ選手、すごい選手が出てるやんか。そういうことだと思うよ」
指揮官が掲げる「守りの野球」は聖地に育てられたと自負する。
「ずっとやってきたからやん。甲子園でやってたからや。だから甲子園で勝つための戦法や、守りの野球は。なかなか東京ドームで守りの野球はできへんよ」
甲子園100周年を祝うカードは伝統の一戦。
「まあ、ええ試合になるんちゃう、3連戦は」
甲子園をホームにする阪神だからこそできる「守りの野球」で、首位巨人を迎え撃つ。【磯綾乃】