<楽天1-10ソフトバンク>◇30日◇楽天モバイルパーク
ついに、カウントダウンが始まった。パ・リーグ首位のソフトバンクが優勝へのマジックナンバー「42」を点灯させた。7月中にマジック点灯は球団では南海時代の65年以来59年ぶりで、福岡移転後は最速。4番の山川穂高内野手(32)が今季4度目の1試合2本塁打で17安打10得点の打線をけん引した。オールスター休みを挟んで5連勝。12球団最速で貯金「30」に達し、19年5月1日に新元号となって以降、同最速で令和400勝と節目の勝利にもなった。
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ソフトバンクに優勝マジック「42」が灯った。7月中の点灯は異例の速さで、球団では59年ぶり。福岡移転後は最速だ。貯金「30」は12球団一番乗り。圧倒的な強さを誇る小久保ホークスが、4年ぶりの覇権奪回を大きく手繰り寄せた。
4番が貫禄を見せた。0-0の1回1死一、三塁。山川が楽天早川のチェンジアップを引っ張り、左翼手が1歩も動かない完璧なアーチをたたき込んだ。「いい反応をすることができました」。2試合連続の17号3ランは、先制&決勝アーチ。8回2死一塁では再び左翼に18号2ランを飛ばした。3安打5打点。まさに主砲の働きだった。
6月は月間10試合以上に出場して初の0本塁打。7月2日まで30試合、130打席で本塁打がなかったが、後半戦開幕からは直近4戦4発の量産態勢に入った。「いい打ち方をしなければ結果はなかなかついてこない。そこの感覚も含めてよくなってきていると思います」。トンネルは長かったが、指揮官には「調子がいい時期も長く続く」と話したという。小久保監督は「その言葉に期待したいですね」と笑みを浮かべた。
チームは5連勝。7月15日までは3勝8敗と苦しんでいたが、同16日からは8勝1敗と盛り返した。序盤は苦しかった7月だが、残り1試合を残して11勝9敗と勝ち越し決定。開幕から1度も負け越すことなく勝負の8月に向かう。小久保監督も「あのチーム状態で7月勝ち越したのは大きい」とうなずいた。
ついにカウントダウンがスタートし、山川は言う。「個人的にカウントダウンはあったほうがうれしい。まだ7月ですし、意識しないっていう考え方もあるんですけど、僕は見えてくるとワクワクする部分がある」。目標が明確化されることを4番はポジティブにとらえた。「頑張る気持ちも持ちつつ冷静にいく。優勝することが最大の目標。そこに向かっていきたいです」。独走態勢を緩めることはない。【只松憲】
▼ソフトバンクに優勝マジック42が点灯した。2位以下で唯一自力Vが残っていた日本ハムは残り全勝で96勝40敗7分け、勝率7割6厘。ソフトバンクは残り52試合のうち日本ハム戦12試合に敗れても他カードで40勝すれば99勝41敗3分け、勝率7割7厘と上回り、2位以下の5チームに自力Vがなくなった。M対象は残り全勝した場合に最も勝率が高いロッテ(7割1分5厘)で、ロッテを上回るには42勝が必要なため、マジックは42となる。7月中のM点灯は22年7月2日のヤクルト以来で、パ・リーグでは95年7月22日のオリックス以来、29年ぶり。現日程の最短Vは8月27日だが、2リーグ制後に最も早く優勝を決めた90年巨人の9月8日を抜けるか。