【阪神】岡田監督「みんな当然分かってること」伝統の一戦で、夫人の前で、負けられない戦い制す

阪神対巨人 甲子園球場100周年のメモリアルゲームを勝利で飾りスタンドにあいさつする阪神岡田監督(撮影・足立雅史)

<阪神9-2巨人>◇1日◇甲子園

甲子園誕生100年の節目を快勝で飾った阪神岡田彰布監督(66)に満足の笑みが浮かんだ。「今日が一番良かったな。3試合すべてだけどね、特に今日はいい攻撃やった。終わってみれば本当にいい3連戦やったけどな」。メモリアルシリーズの3連戦で巨人をスイープ。しかも投打がっちりの快勝で、ライバルを首位から引きずり下ろした。

「みんな当然分かってることやから、この3連戦の重要さは。記念の日にいい勝ち方できて本当良かったと思うけどね」。前半戦の貧打がうそのようだ。全員が打って、打って、打ちまくり、第2次岡田政権では初となる、2年ぶりの5試合連続2桁安打。「そういう時はけっこう怖いけどな、みんなが下がってきた時はな。これはもう、そんなん『打つな』とは言われへんし」。手応えに、うれしい悩みまで浮かんできた。

岡田監督自身、甲子園の申し子だ。幼少期は父勇郎(いさお)さんに連れられて阪神戦を観戦。北陽高(現関大北陽)1年時には夏の甲子園に出場。85年に阪神初の日本一に貢献した聖地で、今は采配を振る。リーグVは2度とも甲子園で胴上げされた。この日は陽子夫人が今季2度目の観戦。「本当に勝てて良かったです。みなさん仲良しだから、一気に目を覚ましてくれたみたい」と胸をなで下ろした愛妻に、最高の白星を届けることもできた。

最高の形で2日の敵地DeNA戦(横浜)から始まる約1カ月の長期ロードに出発する。「前半良かって後半悪なるよりはええよ。後半尻上がりに良くなっていく方がな。これからが本当の勝負やんか。帰って来てからが本当の勝負」。3位ながら首位広島まで3チームが0・5差でひしめく大混セ。逆転リーグ連覇へ手綱を締めた。【磯綾乃】

▼岩貞(7回に今季初登板。先頭大城卓に死球を与えながらも1回無失点)「大城選手には申し訳ない。その後は抑えられたので、よかったと思います」

▼漆原(9回に登板し3者凡退で無失点。前日は1回持たず降板)「投げると決まってからは昨日やられた分をやり返すと思いを持った。気持ちだけは負けないようにとマウンドに立って抑えられました」

◆岡田監督の甲子園球場での勝利数は阪神で246勝、オリックスで5勝の合計251勝(157敗14分け)。甲子園球場で行われた公式戦は1リーグ時代から通算5620試合になるが、同球場での通算監督勝利数は、1位が巨人や阪神などで指揮した藤本定義監督379勝、2位が岡田監督251勝、3位が吉田義男監督250勝。岡田監督がこの日の白星で吉田監督を抜いた。

◆阪神甲子園球場 1924年(大13)3月11日に起工し、同年8月1日に完成した。この年が、十干十二支のそれぞれ最初の「甲」(きのえ)と「子」(ね)が重なることから「甲子園」と名付けられた。設計は阪神電鉄の野田誠三氏。「ヤンキースタジアムが世界一なら東洋一の野球場をつくれ」との方針により、米国雑誌などから球場を分析、設計したとされる。56年に照明灯設備が整い、ナイターが可能に。84年には電光式スコアボードが完成し91年ラッキーゾーンを撤去。09年3月から球場リニューアルを行い、銀傘の架け替えや新照明塔を設置するなど、改修を重ねてきた。通常時の収容人員は4万3359人。所在地は兵庫県西宮市甲子園町1の82。

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