春リーグVの早大は巨人ファーム戦でドラフト候補がアピール 小宮山監督語る「8月の大学野球」

巨人2軍に逆転負けしミーティングを行う早大ナイン(撮影・金子真仁)

<オープン戦:巨人ファーム14-7早大>◇1日◇ジャイアンツ球場

春季リーグ戦と秋季リーグ戦の中間地点にあたるこの時期、早大は巨人ファームに逆転負けした。

小宮山悟監督(58)は「まぁ、こんな感じです。春に勝ったことをそれぞれがかみしめつつ、連覇へ向けてどうしようというところでフラフラしているような」と独特な言い回しで8月の今を口にした。

初回、2死後にドラフト候補の吉納翼外野手(4年=東邦)、印出太一捕手(4年=中京大中京)らの3連打で先制し、最終的に吉納は2安打、印出はレフトオーバーの二塁打を含む3安打をマーク。遊撃守備が売りの山縣秀内野手(4年=早大学院)も特大の中犠飛を放つなど、視察したプロ3球団の前で順調な調整をアピールしている。

プロ相手にどれだけ通用するか。小宮山監督はその観点以上に「向こうも同じくらいの年齢の選手を使ってくれたんでね。野球でメシを食うのがどういうことかっていう理解はできたんじゃないか」ということを重視していたようだ。

「ジャイアンツの2軍の若手選手は、言ってみれば、ここではい上がらないとアウト。ひょっとしたら10月にクビになる可能性もあるわけだから。我々は4年間という期限を切られて、4年生はこの秋が最後っていうゴールを理解した上で野球をやれている。でもプロはいつクビになるか分からない怖さと戦っているわけだから」

食らいつく姿は、得点差以上に「ジャイアンツがはるかに勝っていた」と指揮官は総括した。

選手たちはどう見たか。吉納は「プロ野球の世界を目指す以上はもっともっと厳しくなるのは当たり前なので、しっかり現在地を知れた試合になりました」と言う。

「野球でお金を稼ぐのがどういうことなのかっていう。ワンプレー、ワンプレーが本当に大事だなと。まだまだ自分に欠けている部分もあるのでそこは本当に勉強になりました」

印出も話す。

「学生って、どこまで行っても学生のくくりで進級していきますし。プロとは1球へのプレッシャーのかかり方が全然違うというのをつくづく感じました。学生同士の野球ではもらえない刺激をもらえました」

世界大会も経験し、こうしてプロ相手の練習試合でも学び取る、大学野球の夏。早大は8月6日から新潟・南魚沼でキャンプを行い、春秋連覇へ力を蓄える。【金子真仁】