【日本ハム】柳川大晟プロの厳しさ味わったマウンドでプロ初セーブ「これが成長」新庄監督

楽天対日本ハム 9回に登板しプロ初セーブを挙げた柳川(撮影・黒川智章)

<楽天0-2日本ハム>◇7日◇楽天モバイルパーク

プロとしてスタートを切った地で、試合を締めた。

日本ハム柳川大晟投手(20)が、プロ初セーブをマークした。2点リードの9回、楽天辰己、浅村らを抑えて1安打無失点。最速154キロの直球に、カットボールやフォークを交えた。楽天モバイルパークは、プロ初登板初先発となった5月26日の同戦、3回3失点で負け投手となった場所。プロの厳しさを味わったマウンドで、肘の手術も乗り越えた育成出身の20歳が新たな喜びをかみしめた。

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苦杯をなめたあの日とは別人だった。柳川が先頭の辰己をフルカウントからカットボールで詰まらせて三飛に打ち取った。「先頭をとれたのはよかった」と、20歳はあどけない口調で振り返るが、プロ初登板は1回先頭の小郷にフルカウントからストレートの四球。その後も連続四球などで精彩を欠いた。この日は「いつもより(緊張は)あった」としながらも、勝負どころで変化球を投げ込んだ。

21年育成ドラフト3位で九州国際大付から入団。高校3年4月に肘を痛め「背番号11で2イニングくらい」という最後の夏を終えると、右肘にメスを入れた。「クリーニング手術」と「ドリリング手術」を受けたが、当時柳川の担当スカウトだった林孝哉現ヘッドコーチ(51)らに身長191センチの長身など「素材」を買われた。

プロ入り後はリハビリの日々。1年目の終盤に2軍戦で復帰するも、同期入団の達や畔柳、北山、福島ら7投手は、全員先に公式戦マウンドに上がっていた。「全員先に投げて。自分はずっと中でリハビリしてて。ずっと痛かったので、戻るのかなとか、大丈夫かなみたいなのはありました」と、プロ入り後で最も辛かったという時期を過ごした。今季は育成3年目。3月のイースタン・リーグで157キロをマークし、満を持しての支配下登録だった。

新たな柳川の姿に新庄監督は「これが成長なんですよ。勝ち負けを飛び越えた、こういう場面での起用が。彼にとっての野球人生でめちゃくちゃ、今日自信になったと思う」と胸を熱くした。柳川も「またこういうところで使っていただけたら、1つずつまた積み重ねていきたい」と口にした。73日前、同球場での初登板後には、恩人でもある林ヘッドコーチから2軍降格を伝えられた。周囲の期待を背負う長身右腕が、思い出の詰まった地で、真の姿を披露した。【黒須亮】

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