【阪神】岡田監督「分からへんって」勝負から逃げ、自己ワースト4失点…及川雅貴の次回先発は保留

ヤクルト対阪神 降雨コールドでヤクルトに敗れ、引き揚げる阪神及川(撮影・前田充)

<ヤクルト4-0阪神>◇7日◇神宮

阪神が無念の5回裏降雨コールドの完封負けで、最下位ヤクルトに痛い連敗を喫した。

岡田彰布監督(66)は敗因をつくった先発及川雅貴と2失策の佐藤輝明におかんむりだ。5回コールド負けは97年8月5日の敵地横浜戦以来、球団では27年ぶりの珍事で、試合時間は今季最短の1時間21分。甲子園で開幕した夏の高校野球の第3試合、智弁学園(奈良)-岐阜城北の熱戦より1時間45分も早く終了する消化不良で、首位広島とのゲーム差は3に広がった。

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岡田監督も雷雨には勝てなかった。「最初から雨でお前、もう19時になあ、ゲリラ(雷雨が来ること)なんか予報で分かってるんやから」。午後6時の開始からドス黒い雲が神宮上空を覆い、雷が光り続けた。4点ビハインドの5回裏無死一、二塁の守りで大きな落雷音が響き試合は中断。身の危険さえ感じるごう音に客席からは悲鳴が響いた。

雨脚も強まり、30分間の中断を挟んで午後7時51分に試合終了が宣告された。5回コールド負けは球団27年ぶりの珍事で、試合時間は今季最短の1時間21分。ナイターで行われた甲子園の智弁学園-岐阜城北の終了は午後9時36分で、高校野球より1時間45分も早いゲームセットになった。

試合後、岡田監督のカミナリが落ちた。「だからフォアボールはアカンっていうの。もう、やられると思ったよ」。最初に矛先を向けたのは先発及川だ。初回2死を取ってから3番サンタナを四球で歩かせ、4番村上に先制2ランを浴びた場面だった。「1人で、ホームランでいいねん、ソロで。(サンタナとの勝負を)何で逃げるんやろなあ」ともどかしげに言った。

「外(角への投球)でもお前、フォアボールはアカンで。別にどこ投げようといいけど、そんなコントロールがビシバシ決まるピッチャーやないんやから」。左腕はプロワーストの4失点(自責2)。次回の先発チャンスについては「分からへんって」と保留した。

2つ目のカミナリは佐藤輝に落ちた。2点ビハインドの2回の三塁守備。1死一塁で松本直の打球をファンブル。さらに1死一、二塁で今度はサイスニードの犠打を処理した際に一塁送球がそれ、さらに2点を失うきっかけをつくった。佐藤輝は12球団最多の16失策で、チームも同最多の68失策。岡田監督は「そんなもん、もう痛いの分かるやんか。言うまでもないやんか。いつ雨降るか分からんような展開で」と嘆いた。

投打に隙が生まれ、今季14度目の0敗で最下位ヤクルト相手に後半戦初の連敗。4カードぶりのカード負け越しで、神宮も2連勝後13年ぶり5連敗と鬼門になりつつある。中継ぎ陣を消費しなかったことがせめてもの救いか。ずぶぬれになりなってクラブハウスへ引き上げた虎ナイン。3戦目はものにして大阪に帰りたい。【中野椋】

▼阪神のコールド負けは、23年4月6日広島戦(マツダスタジアム)以来。阪神が攻撃中の6回表無死、降雨のためコールドとなった。5回コールド負けとなると、97年8月5日横浜戦(横浜)以来、2リーグ分立後27年ぶり4度目という珍事となった。

◆VTR 阪神97年8月5日横浜戦(横浜)5回コールド負け 阪神は1回表に関川の適時打で1点を先制したが、投手陣が大乱調。先発の古溝が1回裏に4安打を浴び3失点。その後も小刻みに失点を続ける。2番手の矢野が5回裏、打者11人に6安打2四球と大炎上し、6失点。最後はローズに死球を当てたところで雨脚が強まり、28分の中断を経てコールド負けが宣告された。1-11の大敗に吉田監督は「思わぬ展開になりましたな。言いようがない、それがコメントです」とあきれかえった。

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