【巨人】井上温大が6回0封で5勝目「頭の中ですごく考えながら投げられた。成長できている」

中日対巨人 6回無失点で5勝目を挙げた巨人井上(撮影・足立雅史)

<中日0-2巨人>◇10日◇バンテリンドーム

打者の思考を読みながら、ボールに意思を込めた。巨人井上温大投手(23)が6回2安打無失点の好投で5勝目を挙げた。2点リードの5回2死三塁、代打・中日高橋周を高め146キロ直球で空振り三振に切った。「頭の中ですごく考えながら投げられた。成長できている」とこの試合最大のピンチを切り抜けた。

外角へ外れた126キロスライダーの初球から、狙い球は内角直球に絞っていると読んだ。だからこそ「待っているけど詰まらせてやろう」。2球目は145キロ、3球目は146キロ、4球目は147キロと尻上がりに球速を上げ、いずれも内角ツーシームで微妙に動かした。駆け引きでカウント2-2と追い込み、最後は力ある直球で仕留めた。

打者を観察する習慣がここ一番で生かされた。今季から打撃練習中も自軍打者のスイングを中堅の位置から見つめている。「他のチームの似ている打ち方の選手を重ね合わせて」とコースごとの打ち分け方に目を凝らし、打者を封じる術をイメージ。引き出しが増え、6月以降、先発ローテを守り続ける。

前回登板の3日ヤクルト戦は勝ち投手にあと1人で交代を告げられ、4回2/3を5安打3失点だった。「その悔しい気持ちを生かし、絶対に抑えてやろうとの気持ちで投げた」と自己最多9奪三振で挽回の好投。未勝利で防御率10・95の昨季から一転、今季5勝目を挙げた5年目左腕。9連戦折り返しの一戦を制した。【上田悠太】

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