「神宮の借りは神宮で返す!」。17日に開幕する北東北大学野球秋季リーグで、春秋連覇を狙う八戸学院大ナインの合言葉だ。今春リーグ戦は17度目の頂点に輝き、全日本大学野球選手権に出場したが、神宮球場での初戦、天理大(阪神大学)に1-11で5回コールド負けを喫した。小林日出(ひづる)主将(4年=能代)は「本当に悔しい大会だった。自分たちは、まだまだ全国レベルのチームではないことを思い知った」と力の差を痛感した。
4年生にとっては初めての全国大会。念願の大舞台での大敗に、悔しさを引きずるナインも少なくなかった。そこで、これまで以上にミーティングの数を増やした。「春負けたこの悔しさを秋に晴らそう」と、小林主将を中心にいま一度、11月の明治神宮大会出場に向けて目標を明確化した。「春は運で優勝したようなもの」と小林。実力で全国切符をつかみ取ろうと、チームの持ち味でもあり、選手権での課題となった守備力を1から見つめ直した。
さらに、野球面以外にも気を配った。7月に選手からサポート役に回った柳沼亘さん(4年=平塚学園)は、高3から心身のケア方法を独学で勉強。食事や睡眠、ストレッチ方法などをナインと共有した。小林は「食事ひとつにしても、まずはやりきることを徹底している。ケアの大事さが身に染みた」と柳沼に感謝。全国舞台での屈辱が転機となったチーム。神宮で借りを返すため、3季連続のリーグ戦制覇は通過点だ。【木村有優】八戸学院大