<ソフトバンク2-5ロッテ>◇17日◇みずほペイペイドーム
ロッテの実績抜群の新助っ人左腕は来日初登板の立ち上がりで苦しんだが、適応力の高さで試合をつくった。15年にサイ・ヤング賞を獲得したダラス・カイケル投手(36=ブルワーズ)が73球を投げ、5回3安打2失点でNPBデビューを果たした。
初回、長打2本を含む3連打を浴びて2点を先制された。「ちょっと球がうわずって連打を浴びてしまった」と緊張もあったが、ベンチに戻るまでの間で捕手の田村とすぐに確認。2回以降は球を低めに集めることを意識し、無安打投球を続けた。吉井監督は「サイ・ヤング賞投手も緊張するんだなと。初回は球が高くてどうなるかと思ったけど、2回からはしっかり彼のピッチングをしてくれて良かった」と目を細めた。
マウンド、ボール、ルーティンと米国との違いに最初は戸惑った。大物左腕はマウンドに「高いかなっていうのは他の選手から聞いていた。でも、アメリカでもこういう似た球場で投げてきた」とすぐに慣れ、NPB球も「しっかりとしたスピンがかかって、しっかり動いた」とすぐにアジャストした。
初めての経験は意外なところにもあった。「ツーアウトからベンチ前でキャッチボールができるのは初めて。不安ではないけれども、ちょっと心の中でどういう感じになるのかな」と少々戸惑いながら、マウンドに向かっていたことを明かした。左翼スタンドからの「ダラス!」と初めての大声援も「熱い応援で本当に後押しされた」と感謝した。来日して1週間。「今日はおいしい食事を福岡でいただいて、満喫しようと思います」。初の博多飯で充実の1日を締めくくった。【星夏穂】
◆ダラス・カイケル 1988年1月1日生まれ、米オクラホマ州出身。アーカンソー大から09年ドラフト7巡目でアストロズ入り。15年に20勝を挙げ最多勝、サイ・ヤング賞。17年ワールドシリーズ優勝。19年にブレーブス移籍後は6球団をわたり、今季はブルワーズ、マリナーズ傘下3Aでプレー。通算282試合(先発267試合)、103勝92敗、防御率4・04。190センチ、93キロ。左投げ左打ち。
▼ロッテ吉井監督(カイケルの来日初登板に)「サイ・ヤング賞投手も緊張するんだなと。初回は球が高くてどうなるかと思ったけど、2回からはしっかり彼のピッチングをしてくれて良かった」