【阪神】岡田監督「何かもういっぱいありすぎて答えようがない」最下位中日に逃げ切り失敗ドロー

中日対阪神 中日と引き分けた岡田監督はナインを出迎えた後、ベンチに引き揚げる(撮影・上田博志)

<中日5-5阪神>◇17日◇バンテリンドーム

阪神が逃げ切りに失敗し、延長12回の果てに痛恨のドローとなった。2点リードの9回2死満塁。遊撃内野安打の間に、走者2人の生還を許して追いつかれた。相手の好走塁に木浪と佐藤輝の連係ミスも重なったが、岡田彰布監督(66)は佐藤輝に厳しく苦言。攻撃陣は14安打を放つも15残塁で5得点に終わる消化不良だった。首位広島が敗れて4差に縮まったが、勝っていれば3・5差に迫れただけに痛すぎる引き分けだ。

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チーム今季最長4時間45分。延長12回の激闘を終えた岡田監督に疲労がにじんだ。「何かもう、いっぱいありすぎて答えようがないわ。そんな素人に分からんようなことがいっぱいありすぎて」。負けに等しいドローに、もどかしさを隠さなかった。

2点リードで守護神岩崎を投入した9回が、最終回のはずだった。2死満塁のピンチで、三遊間深くに飛んだ代打福永の打球を遊撃木浪が好捕。内野安打で三塁走者細川の生還を許した。この1点はやむなしで、まだ1点勝っている。だが問題は次のプレーだった。

木浪は二塁走者の代走尾田が三塁をオーバーランしているのではと予想し、三塁佐藤輝に送球した。受けた佐藤輝はタッチに行こうとしたが、そこに織田の姿はなかった。慌てて体を反転させ、本塁送球しようとした時には尾田がヘッドスライディングで同点のホームイン。佐藤輝は投げることすらできなかった。

あぜんぼうぜん。勝負どころで出た痛すぎる連係ミスに、岡田監督は言った。「木浪の判断ちゃう、サードの指示やんか。ボール追いかけてるやつ(木浪)が、走者見られへんねんから」。佐藤輝が木浪に“本塁へ投げろ”と指示するべき場面と厳しく指摘。「見えてなかったのと、見てなかったのは違いがあるよな。野球勘やけどな、それはもう…。誰が近くで見てるの、誰が指示せなあかんの。簡単なことやんか」と感情を押し殺すように続けた。

攻撃もすっきりしない展開が続いた。近本、佐藤輝、梅野の3人が猛打賞で6日ヤクルト戦(神宮)以来の2桁14安打を放ったが、ここぞのもう1本が出ない。今季ワーストタイの15残塁で5点止まり。あと1点でも取れていれば、9回の痛恨プレーもなく、逃げ切れていた…と悔いが残る。

矛先は守護神岩崎にも向いた。9回同点に追いつかれる直前、代打でプロ初対戦のブライトに四球を与え、2死満塁にしていた。「結局点が入る時はフォアボールやって、ずっと言ってるやろ。一番(岩崎のことも)分からんバッターやんか、対戦のないような。それにフォアボールなんやもん、しゃあないやん」。なげきは止まらなかった。

首位広島が敗れてゲーム差は4に縮まったが、勝っていれば3・5差に迫ることができた。逆転Vへ何より勝ちが欲しいシーズンの終盤で痛恨ドロー。第3戦は何が何でも勝ち、大阪に帰りたい。【磯綾乃】

▼佐藤輝(9回の失点場面について)「難しいプレー。(二塁走者が三塁を)回っていたら(木浪が本塁に)1人で投げてくれるかなと思っていたけど、僕は三塁に戻ってきていると思ってプレーしていた。反省して、連係も取りながらやっていきたい」

▼木浪(9回の失点場面について)「(走者が)オーバーランしていると思ってサードに投げた。すぐに投げるんじゃなく、ランナーを見てからホームに投げてもアウトだった。その冷静さがなかった」

▼ゲラ(2点リードの8回に登板。田中に二塁打されるも18試合連続無失点)「自分自身の感じはよかった。ヒットは打たれたけど抑えられてよかったよ」

▼岩崎(2点リードの9回に登板も同点を許す)「リリーフはみんなナイスピッチングで、本当に申し訳ないゲームになりました。ファンの方たちにも本当に申し訳ないです」

▼平田ヘッドコーチ(9回の失点場面について)「木浪はあの体勢やから佐藤輝に任せただけ。佐藤輝はホームに行ってないと思って、オーバーランをタッチしようとしての勘違い」

▼馬場内野守備走塁コーチ(9回の失点場面について)「木浪は早く自分で判断しすぎたのかなと。(佐藤)輝は(ホームに)行ってないと思っているわけですから。あとは(周りが)指示をすればよかったのかなとはなるけどね」

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