【巨人】練習すれば「うまくなる」井上温大自ら2適時打「相手にダメージ与え」6回1失点6勝目

DeNA対巨人 プロ初打点のボールを手に笑顔の巨人井上(撮影・宮地輝)

<DeNA1-11巨人>◇17日◇横浜

巨人が台風一過で快勝した。先発井上温大投手(23)が6回4安打1失点で6勝目を挙げた。打撃では2回2死二、三塁から投手強襲の先制適時打でプロ初打点をマーク。3回にも遊撃適時内野安打を放ち、2安打2打点で自らを援護した。主砲にも快音が戻った。4番岡本和真内野手(28)に11試合ぶりの18号2ランも飛び出し、チームとしても15安打11得点を量産。貯金を今季最多の12まで積み上げ、首位広島とゲーム差なしと肉薄した。

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1年前の春だった。左肘痛に悩みながら、井上は寮の風呂でふと思った。鏡に映る自分の体と、チームメートの体を見比べ「みんなと全然、違うな。細いし小さいし。そりゃけがするよな」。プロの世界で戦える自信を失いかけた。「将来、年俸1000万にいけば満足ですよ」と漏らしたこともある。

現実の厳しさを感じる中で、自分と向き合い、こうも思った。努力を突き詰められているのか。球界最年長左腕のヤクルト石川が睡眠時に指輪型の活動量計「オーラリング」を指にはめていると知り、マネをして購入。心拍数、呼吸数などを知り快眠につなげた。野菜嫌いは変わらずも、朝食には1杯の青汁が加わった。

今、経験を重ねながら、ローテの一角として必要な戦力となる。2回2死二、三塁、まずバットで先制点を導いた。DeNA石田裕の真ん中146キロツーシームをコンパクトに捉える。打撃のお手本のような投手強襲の一打。グラブをはじき、先制の適時内野安打とした。「前に飛ばそうと思ってくらいついた」と5年目でプロ初打点。3回2死満塁でも石田裕の外角146キロ直球を三遊間に転がした。足で遊撃への適時内野安打をもぎ取った。

試合前まで今季18打数1安打だった。得意ではないが「やればやるほどうまくなる」とマシン打撃に意欲的に取り組んだ。巨人投手の1試合2本の適時打は、13年8月25日DeNA戦の菅野以来、11年ぶりだった。「ピッチャーに打たれると、相手にもダメージが残る」と敵にはショックを与え、味方打線には起爆剤となった。4回までに8点の援護を受けた。

本職のマウンドでも6回4安打1失点の好投だった。3者凡退はなくとも、連打を許さず。「勝てるところまで勝ちたい」。自身4連勝で6勝目だ。言葉にも自信が出てきた。【上田悠太】

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