<DeNA4-2中日>◇20日◇横浜
いつか来るこの時のために、ずっと準備してきた。DeNA戸柱恭孝捕手(34)が14試合ぶり、今季11試合目のスタメンマスクで躍動した。牧の先制打直後の1回2死一、二塁、難敵の中日高橋宏の154キロ直球を捉えて中前適時打。今季初打点で勢いをつけた。
さらに3回1死一、二塁からはスプリットを捉えて右前打。5回2死では一飛に倒れるも、1点リードの終盤に貴重な追加点をたたき出した。7回2死一、二塁、145キロスプリットを捉えて中前適時打。試合前までで防御率0・68と盤石の右腕を7回途中4失点でマウンドから引きずり降ろした。スタメン起用に応える1年2カ月ぶりの3安打猛打賞とした。
戸柱は言う。「日頃からしっかり練習して準備してたので。結果がどうあれ、自分は準備してやってきたんだ、という思いでゲームに臨めました」。強い日差しを浴びながら、早出練習に打ち込んできた。「振る量は意識してきて。すごく暑いんですけど、石井コーチとか鈴木コーチに守備についてもらって早出練習をやってきたので、それも生きたんじゃないかなと思います」と感謝した。
投手陣をリードする面でも準備は怠らなかった。普段から明るいキャラクターで若手にも自ら話しかける。1点リードの5回2死満塁、打者は細川としびれる場面で登板した中川颯もその1人。「前の登板、良いボールだったね。全然勝負できるね」と日ごろから背中を押してきた。
言葉通り細川に6球中5球を直球で攻め、右飛に打ち取った。「年齢も上の方なので、自分がマスク被った時にちょっとでも生きればいいかなと思って、普段からしっかりしゃべるようにしてます」と準備のたまものだった。野手陣では上から4番目。ベテランだからこそ、準備の大切さを身に染みて分かる。残り34試合。シーズン最終盤で来るここぞの場面のために、また準備する。