【阪神】これぞ火消し屋・石井大智、無死満塁で救援「遥人さんえげつない」高橋白星つなぐ

広島対阪神 7回裏に無死満塁のピンチで登板した阪神石井は犠飛での1失点に抑え、先発の高橋(右)とタッチを交わす(撮影・岩下翔太)

<広島1-3阪神>◇23日◇マツダスタジアム

「ピッチャー、石井」のコールにビジター席を埋めた虎党が沸く。7回無死満塁。好投高橋が作った最初で最後のピンチ。リードは3点。しびれる場面で、阪神石井大智投手(27)にバトンが託された。

大山の珍しい失策があり、空気は重かった。マツダスタジアムが独特の空気に包まれていた。1ボールからの2球目。菊池の打球は左翼後方へ。入れば逆転満塁弾という大飛球だったが、島田がフェンス手前でキャッチ。犠飛になったが、その後、やっかいな矢野、石原を連続三振。傷口を最小限にとどめ、高橋の勝ち投手の権利を保った。

「菊池さんは本当にいい打者なので、ちょっとヒヤッとしましたけど、運良くレフトフライで。そのあとしっかり1人1人、アウトを積み重ねていこうと思っていた。遥人さんがえげつない投球をされていたので、後押しされました」。わずか数メートルの勝負に勝って、ホッと胸をなで下ろした。

苦い記憶も振り払った。「前回のマツダでやられているので」。7月4日の登板では暴投などで勝ち越しを許していた。それでも、修羅場を何度も乗り越えてきた右腕は「マウンドでは悪いイメージなく、いいメンタルで入れました」。この強心臓と集中力も、今の持ち場を任されている理由だ。

今やブルペンの中心に座る小柄なファイアマン。これで連続無失点は19試合に伸びた。「また明日しっかり準備して、自分の仕事をまっとうできるようにしたい」。笑顔で球場をあとにした。【柏原誠】

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