プロ注目の東日本国際大・藤井優矢が開幕戦で3回1失点「神宮大会に行くために」

石巻専大対東日本国際大 3番手で登板し、3回1失点の東日本国際大・藤井(撮影・木村有優)

<南東北大学野球:東日本国際大10-3石巻専大>◇24日◇第1週第1日◇ヨークいわきスタジアム

南東北大学野球が開幕し、全日本大学野球選手権4強の東日本国際大(福島)が、石巻専大(宮城)に10-3の8回コールドで開幕白星を挙げた。

選手権の最優秀投手で大学日本代表にも選出された今秋ドラフト候補の藤井優矢投手(4年=角館)が3番手で登板。3回3奪三振1失点で試合を締めた。東北公益文科大(山形)が山形大に3-2で勝利。2-2の延長10回タイブレークの1死満塁で、長野航内野手(3年=大分)の左越えサヨナラ打が試合を決めた。日大工学部(福島)は7-0で福島大に7回コールド勝ちした。

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勝負のラストシーズンが幕を開けた。普段は穏やかな雰囲気の藤井だが、マウンドに上がると、その目には闘志がみなぎる。6回から登板して、140キロ中盤を安定して投じ、伸びのある直球で、先頭打者のバットが空を切った。1点を失うも、その後は7、8回を3人で終えた。自己評価を「70点」とし「チームでの試合が久しぶりで、最初は力が入ってしまった」と立ち上がりの課題を追求した。

異国の地で一皮むけた。7月のプラハベースボールウイーク(チェコ)、ハーレムベースボールウイーク(オランダ)に臨む大学日本代表に初めて選出。海外旅行の経験がなく、食生活も合わなかった。オランダでは口に合うパンをほおばり、夜は近くの日本料理屋がホテルで提供してくれた和食に癒やされた。

それでも仲間との時間はプライスレスだった。同学年投手4人と同じ部屋に集まり、お互いのウエートやストレッチ方法、投球フォームなど教え合った。「周りは自分より球も早く、変化球のキレも良かったので、トレーニング方法を聞いて取り入れた」と貴重な経験を積んだ。

試合でも輝いた。優勝したハーレムベースボールウイークでは3試合に登板し、防御率1・08。胴上げ投手にも輝いた。初めて経験する異文化に戸惑った中でも「自信を持って自分の球を投げることができた」と最高のパフォーマンスを披露した。

今秋は泣いても笑っても大学最後の戦い。目指すのは南東北を勝ち抜き、東北地区大学野球代表決定戦を制した先にある明治神宮大会だ。18年の初出場以来、遠ざかっている大舞台。「神宮大会に行くためにも自分だけではなく、みんなの力を信じたい。試合に出場している4年生は少ないが、上級生として信頼されるような選手になって、試合がある以上は全部投げたい」。最高の結果で花道を飾る。【木村有優】