<西武0-2楽天>◇25日◇ベルーナドーム
楽天阿部寿樹内野手(34)が試合を決める一打を放った。4回2死、西武武内の146キロ直球を低い弾道で左翼席へ運んだ。先発のドラフト1位ルーキー古謝を援護するこの1点が決勝点となった。3位ロッテとのゲーム差を2に縮める価値ある8号ソロだった。
楽天ファンが「マスター!」と一斉に叫んだ次の瞬間に白球が左翼席へ舞い、阿部のバットフリップが決まった。「ちょっと弾道が低かったので。入らないかなと思ったんですけど」といまひとつな手応えも飛距離は十分だった。ベテランのアーチに一塁側ベンチはお祭り騒ぎ。照れ笑いを浮かべながらハイタッチを交わした。これで8月の本塁打は4本目。夏場でも好調な理由は「わかりません! 絞り出してもわからないですね。なんなんですかね」とおどけてみせた。
今江監督も「ここで1本という時に長打を打ってくれる」と、試合を動かすパンチ力にうなずいた。貴重な存在となっている阿部は「なるべくゴロを打たないように。ゴロを打っても僕の足だとヒットにならないので」と最後までのらりくらりだった。つかみどころのない勝負人が、CS争いのポイントゲッターとして結果で応え続ける。【黒須亮】