【阪神】2年目でも風格漂う背中…森下翔太逆転3ラン「食らいついた」勝負強さの裏に日々の微調整

広島対阪神 ヒーローインタビューを終え、スタンドの阪神ファンに手を振る森下(撮影・岩下翔太)

<広島5-7阪神>◇25日◇マツダスタジアム

まだまだ諦めん! 阪神森下翔太外野手(24)が3回に逆転の12号3ランを放った。負ければ自力2位が消滅する危機的状況で値千金のアーチ。勝負強さが持ち味の若虎が窮地を救った。チームは2カード連続の勝ち越しで首位広島とのゲーム差は再び4と踏みとどまった。シーズンは残り26試合。虎の明日なき戦いはまだ続く。

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打球が左翼席最前列に着弾すると、森下は右手を突き上げた。2点を追う3回、2死一、二塁。左腕森の6球目だ。内角高めの141キロカットボールをフルスイング。試合をひっくり返す1発に、敵地に集まった虎党がドッと沸いた。

「(カウント)3-2だったので、ピッチャーとしても満塁にはしたくないと思ったので。意識としては食らいついた感じです」

暗雲を一気に振り払った。チームはこの日負ければ自力2位が消滅する危機。そしてカープキラーの先発大竹が初回にまさかの2失点。負けられない一戦で、逆転Vに黄色信号がともりかけたそのときだった。3回2死走者なしの場面から1番近本、2番中野の2連打で迎えた好機。13日巨人戦(東京ドーム)以来、10試合ぶりの12号3ランで一気に逆転した。

森下は「3、4、5番が打点を稼げばチームは勝てると思う。その最初のバッターとしていい結果出たかなと思います」とうなずいた。得点圏打率は大山、佐藤輝とともにリーグトップ3を独占中。森下ら主軸の活躍に岡田監督も「ランナーいてる時な、特にな。いてない時はスカになるけどな」とジョークを飛ばしながらたたえた。

これが24歳初アーチだ。14日の誕生日当日には23歳の1年を振り返り、「プロ2年目に入る年で、やってやろうという気持ちは強かった」と語るほど、今季にかけていた。無類の勝負強さの裏には、日々の微調整がある。16日からの中日3連戦(バンテリンドーム)は12打数無安打。そこで冷静に自らの打撃を分析した。「良い時はすごく姿勢がまっすぐになる。最近の試合はほんの少しのことなんですけど、ずれていた」。わずか数センチの違いにもこだわり、すぐに修正。1日のオフを挟んだ20日ヤクルト戦ではマルチ安打、前日24日も猛打賞を放つなど、きっちりとV字回復させてきた。

これで2カード連続の勝ち越しで、首位広島とのゲーム差を再び4に縮め、2位巨人とは3ゲーム差を維持した。「最後の最後まで何があるかわからない。もう1戦1戦勝つっていうところ」。2年目にして風格すら漂うその背中。背番号1が逆転Vへ、打線をけん引する。【村松万里子】

▼森下の3回の逆転3ランは、今季同選手の12本塁打中7本目の肩書付き本塁打だ。今月8月は4本すべてに肩書があり、試合の要所での価値ある一撃が続く。森下は新人だった昨季も10本塁打中7本が肩書付きで、通算22本塁打中では過半数の14本が肩書付きだ。

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