明大・宗山塁、7球団スカウトの前でソフトバンク大野から1発「角度も感触も」完全復活アピール

明大1回裏、無死から左越えソロ本塁打を放った宗山塁の打撃(撮影・保坂淑子)

<大学野球オープン戦:明大13-2ソフトバンク3軍>◇26日◇明大グラウンド

今秋ドラフト1位候補に挙がる明大・宗山塁内野手(4年=広陵)がソフトバンク3軍とのオープン戦に「3番遊撃」で先発出場し、今年初となる本塁打を放った。

2点ビハインドで迎えた1回2死、カウント2-0。「初回だし、2ボールになってから勝負をしてくるだろうから、ストレート系でくるんじゃないかな、という読みでした」。狙い通り、先発の大野稼頭央投手(20)の直球をフルスイング。ライナー性の打球で右翼芝生へ突き刺した。「打った瞬間でした。角度もよかったですし、感触も悪くなかったです」と、笑顔で振り返った。

7球団のスカウトが見守る中、第1打席での衝撃。リーグ戦通算8本塁打ながら、今年はオープン戦を含めて本塁打がなかった。8回には無死一、二塁から右前適時打を放ち4打数2安打2打点。田中武宏監督(63)は「ずっと好調を維持してくれている」と、評価した。

ラストシーズンにかける思いがバットに伝わる。2月下旬、練習試合で右肩甲骨を骨折。春季リーグ開幕戦には出場したが、その後に右手中指第1関節を骨折し、5月11日から欠場しベンチから見守った。大黒柱を失ったチームは優勝を逃し惜しくも2位。主将として責任を背負った。

自分自身と向き合った夏だった。「打撃を見直し、どういう状態が1番合っているのかを、映像を見返したり、打席での考え方、練習の意識を1から見つめ直しました」。夏季キャンプ(8月3~10日、長野・高森)でバットを振る量を増やした。「実戦に入った頃から自分の感覚と、動きが近くなってきました」と、手応えをつかんだ。

ケガと向き合い苦しんだ春。「野球を思いきりやれるのが楽しいし、ありがたい。それを実感しています」。さわやかな笑顔が夏空にはじけた。【保坂淑子】

◆宗山塁(むねやま・るい)。2003年(平15)2月27日生まれ、広島県三次市出身。広陵野球部出身の父の影響で野球を始め、広陵では18年夏、19年センバツに出場。明大で1年春からリーグ戦に出場し、通算75試合で98安打、8本塁打、48打点。通算打率3割3分4厘。175センチ、78キロ。右投げ左打ち。

▽ソフトバンク永井スカウト部長 待ち球を決めてしっかり捉え引っ張れた。今日はいいものを見られました。守備でもしっかり動けているし、ホームランを打った後もプレーが雑にならない。スキがないですよね。どの球団にいっても、今後が楽しみな選手です。