<DeNA10-4阪神>◇27日◇横浜
みんなが戦い、みんなで喜んだ。DeNAが3位阪神との3連戦初戦を制し、2・5ゲーム差に迫った。宮崎敏郎内野手(35)が序盤に2安打3打点と打線を引っ張ると、2点リードの7回2死二、三塁では筒香嘉智外野手(32)が1軍復帰後初安打となる2点適時打でダメ押しに成功した。試合前には主将の牧秀悟内野手(26)がチーム全体を集めてミーティングを開催。残り約1カ月のスローガンが「勝ち切る覚悟」に決定。一丸となったナインが勝利をもぎ取った。
◇ ◇ ◇
牧が座り込むナインを見渡した。まなざしは真剣そのもの。全体ミーティングで三浦監督、コーチ、選手、スタッフへ、伝えたいことがあった。「SNSでは優勝は無理だろうと言われてますけど、自分は決してそんなことないと思います。全員がギアを上げて、みんなが同じ方向を向いて、今日の試合から戦っていきましょう」と呼びかけた。
残り29試合で迎えた3位阪神との直接対決を前にシーズン最終盤のテーマを「勝ち切る覚悟」に決めた。「これは自分が選手、監督、コーチ、スタッフ、裏方のみんなと話し合って出てきた言葉を使わせてもらいました」。チームの思いを、短い言葉に込めた。
主将の言葉にナインが呼応した。1点を追う1回2死満塁、宮崎が2球で追い込まれながらも中前へ逆転の2点適時打。同点の3回2死一、三塁には再び中前適時打で勝ち越した。2点リードの7回2死二、三塁では代打筒香が中前へ2点適時打。左肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から復帰後初安打でベンチのムードも大盛り上がり。押せ押せムードがナインの背中をグッと押した。
主将も自らの言葉に責任を持った。3回2死一、二塁、二塁走者として暴投の間に二塁から果敢に本塁を陥れた。7回無死二塁では「なんとか点が入るように」と狙い通り、右打ちの二ゴロで進塁打。その後に適時二塁打を放った林は「キャプテンの牧さんが自ら進塁打を打つ姿を見て、心にくるものがありました」と気持ちが通じ合った。牧は8回1死三塁、2ケタ10得点目のダメ押しの適時打で猛打賞。「勝ち切る覚悟」が面白いように連鎖した。「気持ちを新たに臨んだ結果、今日はすごくいい試合だったと思います」と牧。ナインが同じ方向を向いたDeNAは、強い。【小早川宗一郎】