<DeNA3-2阪神>◇28日◇横浜
岡田虎が追い込まれた。2-2と同点に追いついた6回に村上頌樹投手(26)が決勝ソロを浴びた。6番降格の佐藤輝明内野手(25)は4打数無安打と沈黙。首位広島、2位巨人との上位3球団では独り負けとなって自力2位の可能性も消滅した。振り向けば4位DeNAにも1・5ゲーム差。岡田彰布監督(66)も「(気持ちが)伝わってこうへん」と大激怒だ。このままでは甲子園でCSが見られない?
◇ ◇ ◇
大敗した前夜とは異なる1点差の惜敗。しかし、勝利という結果がほしい終盤戦で痛い連敗となった。試合後、バスに乗り込む岡田監督はいら立ちを隠さなかった。「俺が1人カリカリ怒ってるだけやんか。あとは何もないわ」。投打にあと1歩かみ合わない。悔しすぎる黒星だ。
2-2と追いついた直後の6回1死。DeNAオースティンに、村上が投じた149キロ直球を右翼ポール際へ運ばれた。指揮官は「真っすぐはないやろ」とツッコミ。前日に2安打を許し、この日も3回に2点目の適時二塁打を許していた強打者。「いやもう、一緒や。昨日と。力勝負では勝てんて。何十回言うてんのや」。追いついた直後の痛恨の1発。声には怒りがにじんだ。
カード初戦で敗れ迎えたこの日は、打線をテコ入れして臨んだ。4番には7月12日中日戦以来47日ぶりに大山を据えた。長らく4番に座っていた佐藤輝は6番に降格。井上を5月18日ヤクルト戦以来のスタメンで起用し5番に置いた。
打順変更はピタリとはまり、初回2死二塁で大山が先制打。1点を追う6回には井上がプロ初本塁打となる一時同点ソロ。しかし、得点はその2点にとどまった。大山の4番復帰について問われ「そら(27日までの)4番が打てへんからや。打てへんやろ、ずっと。ようつこうた(使った)ほうやで」と話した指揮官。その佐藤輝は2三振を喫すなど4打数無安打。2回には悪送球で昨季と並ぶ自己ワースト20失策となり、投打で精彩を欠く形となってしまった。
首位広島、2位巨人が勝利したため、独り負けの形となり、両チームと5ゲーム差に広がった。これで自力2位の可能性も消滅。CSの甲子園開催がかすむどころか、4位DeNAが1・5ゲーム差に迫り、CS争いに巻き込まれる危機さえ出てきた。
8月の勝率5割以下が確定。切り替えて目の前の試合を戦うしかないが、指揮官は「そんなんも伝わってけえへんけどな」と嘆いた。なんとか上位2チームに食らいつき、4位を突き放すしかない。【磯綾乃】
▼佐藤輝(6番降格で4打数無安打)「(打順は)特にないと思います。(DeNA東は)本当にいいボール投げてたんで。そこですね。はい」
▼村上(中10日で粘投も6回5安打3失点で9敗目)「(決勝本塁打は)高かったなと。しっかり低めに投げていれば。追いついてもらった次のイニングでホームランされたんで、申し訳ない。あそこで1点が本当に無駄だった」
○…3位阪神が敗れ、上位の広島と巨人がそろって勝ったため、阪神の自力2位の可能性が消滅。首位広島、2位巨人とはともに今季最大タイの5差に広がった。巨人と広島が阪神に全敗しても他球団に全勝かつ直接対決の結果次第では、阪神が残り24試合に全勝しても両チームを上回らないため。一方で4位DeNAも1・5差に迫っており、6年連続Aクラス入りへ落とせない戦いが続く。