<阪神4-2巨人>◇31日◇甲子園
阪神才木浩人投手(25)は全員と丁寧に手を合わせた。岡田監督に「おまえ、勝ち投手か?」といじられ「すみません、勝ちです」とペコリ。6回2失点で11勝目。今季8度目の連敗ストッパーとなり「今日はもらった勝ちです。6回しか投げられていないし、今日に関しては僕じゃない。テルとか木浪さんのおかげです」と長身を丸めた。
初回、1死から悪夢のような5連打。直球が走らず、甘い変化球を痛打された。戸郷との投げ合いで致命的とも思えた2失点。「止まらねえな…と思っていました。相手に合ってしまっていた」。だが、2回からは梅野がカーブを多めに要求。「デカかった。効きました」と感謝した。
2回無死一、二塁から浅野は右飛、モンテスは3球勝負でフォーク空振り、岡本和もフォークで遊ゴロ。次第に波に乗った。3~6回は1安打。無四死球で粘り抜き、佐藤輝の逆転3ランを呼び込んだ。1回終了後に助言を送っていた岡田監督は内容について「言われへん」としたが「初回どうなるかと思ったけど、よく2点でおさまった。それ以降は低めに集めてね」と修正したことを評価。才木も「それ(修正)ができているから防御率も1点台でいけてるし、ある程度イニングを投げられていると思う」と自己分析した。
まだまだ発展途上だ。歩む道のりをイメージするのはパドレス・ダルビッシュ。日本時代から計画的に体を作り、能力を最大限引き出している。「筋トレは大切。年齢を重ねれば筋肉量が落ちるのは分かっているから、今のうちからやっています。でも今、そこをいきすぎると感覚がおかしくなる。バランスを取りながらです」。今は焦らず、体に見合った練習に励む。ポテンシャルは青天井だ。
逆転Vは、才木の力なしでは果たせない。「こういう投球を目指しているわけじゃない。もっと圧倒できるようにしたい」。早くも次回に目を向けていた。【柏原誠】