【巨人】首位攻防の初戦先勝!M点灯の条件は? 阿部監督の決断「代打・秋広」で広島森下KO

広島対巨人 快勝に、スタンドにVサインして引き揚げる巨人阿部監督(中央)。右は菅野(撮影・浅見桂子)

<広島1-6巨人>◇10日◇マツダスタジアム

巨人阿部慎之助監督(45)が無風の敵地に“新風”を吹かせた。

2位広島との首位攻防3連戦の初戦で先勝した。1回に3カ月ぶりに2番に起用した坂本勇人内野手(35)が6号先制ソロ。打てば全勝を誇るベテランの1発で主導権をにぎると、6回2死一、三塁では57球で1安打無失点と好投する先発菅野智之投手(34)に代打秋広を送って追加点を奪った。思い切った勝負手で5回までの投手戦から6回以降は2イニングで5得点と攻め立てた。ゲーム差は2に広がり、最短で13日にも優勝マジックが点灯する。

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吹かぬなら、吹かせてみせよう…。阿部監督が腹を決めた。1点リードの6回2死一塁。打席の浅野が死球を受け、一、二塁と好機が拡大した。ベンチ裏のスイングルームで待機する秋広の目の色が変わった。門脇が左中間への2点適時二塁打で3点差。なお、2死三塁で小林は申告敬遠で歩かされた。

菅野の打席で代打秋広を送った。5回まで1安打無失点で好投していた先発菅野を降板させた。ここまでわずか57球。球場がざわついた。阿部監督は「なかなか引っ張れないなとは思っていたので、今日はそこでいこうって決断しました」とちゅうちょはなかった。2死一、三塁から秋広の左前適時打で21年10月から12戦で0勝8敗だった広島森下をKOした。

7回にも浅野、門脇の適時打で2点を加えて畳みかけた。「大きな追加点になったし、後からいくピッチャーも多少は楽に放れたかなと」と指揮官。菅野の後は船迫、高梨、ケラー、バルドナードの勝ちパターンが反撃のすきを与えず、5点差を持っての最終回は横川が悠々と締めた。

シーズンの前半戦は4敗2分けと大苦戦した敵地で7月9日に続く、2連勝を飾った。それ以上に、この日、57球と余力を残した菅野を中4日で15日中日戦、さらに20日からの今季最後の広島2連戦への投入が可能になった。杉内投手チーフコーチも「そうですね。働いてもらいます」とフル稼働を後押しする。

残り18試合。2位広島との直接対決が持つ意味は大きい。2ゲーム差に広げるも「今日は今日で良かったので、また明日は明日勝てるように。それだけです」と阿部監督。バックスクリーン上部の掲揚台の旗は微動だにせず。秋の訪れを忘れさせるような蒸し暑い無風の敵地で、阿部監督が優勝への追い風を吹かせた。【為田聡史】

◆巨人のM点灯 最短は13日。条件は巨人が11、12日広島戦、13日ヤクルト戦に3連勝、広島が13日阪神戦に負け、DeNAが11~13日に1敗で、巨人にM12が出る。

▽巨人秋広(6回2死一、三塁で代打で登場。左前適時打を放ち)「チャンスでしたし、菅野さんがすごく頑張っていたんで。なんとしても食らいつこうと思っていきました」

▽巨人浅野(前打者モンテス敬遠後の7回1死満塁から左前適時打)「敬遠されて悔しい。浅野の方が打たれる可能性が低いと思われていると思うので練習します。週初めの試合は一番大事にしている。優勝争いしているチームを打てたのは気持ちが楽になる」

▽巨人門脇(6回2死一、二塁から左中間2点適時二塁打)「何でもいいので1点を取れるような打撃をしたいと思った。たまたま2点入ったのでよかった。優勝に近づく1勝だと思う」

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