<阪神3-4DeNA>◇11日◇甲子園
阪神岡田彰布監督(66)は前だけを向いた。「何でや。今日1つ負けただけやないか。何でこんなシュンとなるんや」。試合後、静かな取材ルームで語った。首位巨人が9回に劇的な逆転勝ちを収め、3・5ゲーム差に広がった。2位広島とは0・5ゲーム差をキープも、4位DeNAは2ゲーム差に迫っている。残り14試合。1敗だけで立ち止まる理由はない。
終盤に落とし穴が待っていた。8回に登板したゲラが1球に泣いた。先頭桑原への初球。156キロ直球を左翼スタンドに運ばれた。決勝ソロを被弾。甲子園はため息に包まれた。ゲラはDeNA戦8試合目で初めての失点。「あの1球だけ悔やまれます。それだけです。次、頑張ります」と唇をかんだ。今季自身4敗目に肩を落とした。
岡田監督は「初球やろ、簡単に真っすぐを。真っすぐに強いバッターやからな」と指摘。さらに「ボールから入ったらええやんか。簡単なことやん」とバッテリーに苦言を呈した。1球のミスも許されない接戦だからこそ慎重さが欲しかった。打線は8回、9回と得点圏に走者を置いたが反攻はならなかった。
粘りは見せた。ビハインドから2度追いついた。初回と6回だ。6回には坂本がセーフティースクイズを決めた。前日10日の青柳に続き、またも岡田采配がズバリ。指揮官のタクトのもと執念は見せた。それでも内容よりも結果の時期。「粘りを見せるて。勝っていかなあかんねんから。粘ってよく頑張ったなんてないんやから、勝ち負け言うてるやん、そんなもん」と岡田監督は言った。
甲子園での7連戦の2戦目を落とした。勝利していれば2位浮上だった。引きずるわけにはいかない。12日のDeNA戦で立て直したい。【中野椋】