甲子園が“水没”した。午後5時30分に中止が発表されると、信じられないと言った顔で選手たちがベンチから出てきた。水のない場所を探して、遠回りで脱出した今岡打撃コーチは「こんなの初めて見たよ」と目を丸くした。
グラウンドからあふれた水がごう音を上げ、滝のようにダッグアウト内に流れ込み、すぐ裏のロッカールーム、スイングルームに落ちていく。排水機能が追いつかず、最高30センチ近くの浸水となった。見回った球団関係者はじゃばじゃばと水の中を素足で歩いた。
雷雨が続く中、球場スタッフに阪神園芸も加勢し、約10人で水かきに奔走。幸い、土はさほど混じっていなかった。野球用具などは無事。電気系統にも被害はなかった。「雨がやめば、自然と水が流れていくと思う」とスタッフは話した。
雷雨は午後5時過ぎから同6時30分ごろまで続き、観客から悲鳴も上がった。近くの甲子園駅も一時、水に浸った。ロッカールームの状況を見た関係者の「雨がやんでも試合は無理」という声も納得だった。