京産大“パンフレット顔写真未掲載”1年生大躍進 デビュー2戦連続HR&3戦連続打点の山本敦広

大院大との1回戦 3戦連続打点をマークした、京産大・山本(撮影・中島麗)

<関西6大学野球秋季リーグ:京産大7-0大院大>◇14日◇第2節1回戦◇わかさスタジアム京都

彗星(すいせい)のごとく現れた、京産大の新人「3番左翼」山本敦広外野手(1年=福井商)がデビューから3戦連続打点を挙げた。

関西6大学の選手が1冊にまとめられた秋季リーグのパンフレットでは、各大学の主力選手は顔写真と球歴、成績つきで紹介される。山本は、そこにいない。開幕節で追加選手として登録され、主力選手の1ページ後ろに登録された守備、名前、学年、出身高校、身長体重が記載されているだけだ。今村良平監督(61)は夏の練習試合約20試合で、4本塁打と結果を残した山本を「秘密兵器ですよ。スイングがいい、思い切りの良さがある」と開幕直前での、メンバー登録入りに至った。

4-0の4回1死二塁に左中間を割る適時二塁打でチーム5点目をマーク。「先制して楽に打席に立つことができて、打ててよかった。まだまだここから頑張ります」。夏の練習試合では約20試合に出場し、4本塁打と結果を残していた。

デビュー戦となった第1節大経大戦では、2日の1回戦には左翼越えの初打席本塁打を記録し、4日も第4打席を左翼越え2ランを放っていた。「いやー、自分ではびっくりしていますよ(笑い)。高校では全然で」。高校通算は9本塁打だが、大学野球に適応するため、体の使い方を工夫した。「開きやすい体の開きを修正して、上体は力を抜いて、下半身主体で打つことを取り組んでいます」。

ソフトバンク栗原陵矢内野手(28)の母校・春江工時代の恩師、川村忠義監督率いる福井商では、4番で主将だった。

高3の昨夏、福井大会決勝では北陸に5-6で惜敗。2点を返した9回2死一、三塁に最後の打者として山本は打席に立っていた。「次につなごうと思っても、ダメでした」。2球目を左飛に打ち取られ、ゲームセット。目の前で相手チームは甲子園行きを決め、歓喜の輪を作っていた。「あのときの悔しさはずっとあります。夏の大会負けてから、ずっと練習して大学1年目から活躍できるように練習してきた。(敗戦は)いい経験になっています」。4年間で、さらなる成長を遂げる。【中島麗】

◆山本敦広(やまもと・あつひろ)2006年(平18)3月24日生まれ、福井県鯖江市出身。北中山小2年で北中山ブルーファイヤーズで野球を始め、東陽中では、鯖江ボーイズに在籍。福井商では甲子園出場経験なし。京産大は1年秋にベンチ入り。憧れの選手は巨人・岡本和真。好きな芸能人は、歌手・Mrs.GREEN APPLE。趣味は音楽鑑賞、ボウリング。将来の夢は、社会人野球でプレーをすること。好きな食べ物はすし。右投げ右打ち。身長177センチ、82キロ。