<オリックス1-10ソフトバンク>◇14日◇京セラドーム大阪
ソフトバンクが優勝マジックをついに1桁台の「8」に減らした。3回まで0-0で進んだが、4回の山川穂高内野手(32)の先制打で波に乗った打線は、先発全員11安打で今季10度目の2桁得点でオリックスを圧倒。4連敗のトンネルを抜け、2カ月ぶり6度目の5連勝を決めた。最短Vは18日の本拠地日本ハム戦。4年ぶりの覇権奪回へ、いよいよ本格的なカウントダウンが始まった。
◇ ◇ ◇
小久保ホークスが本格的なカウントダウンに入った。ソフトバンクが勝ち、日本ハムが敗れて優勝マジックは8。7月の初点灯は42だった。約1カ月半でいよいよ1桁台に突入。圧倒的な強さで独走してきたチームに、ゴールテープがハッキリと見えてきた。
主砲が決めた。4番山川が先制の決勝打。0-0の4回2死二塁、第1打席で膝が地面に突くほど態勢を崩されたカスティーヨのチェンジアップを左前に運んだ。「ギリギリボールでも届く高さにきたので、なんとか打ててよかった」。この一打で91打点。5回2死二塁でも2打席連続タイムリーで92打点。残り16試合、3度目の100打点は射程圏だ。2安打2打点の活躍で今季10度目の2桁得点、先発全員安打も呼んだ。
楽しんでいる。リーグ優勝、本塁打王、打点王の獲得意欲は公言済み。31本塁打は2位ソトと11本差で「差がありますし、そこはまだ大丈夫かな」と安心しつつ、92打点は同じく2位ソトと8打点差だ。ペナントレースの行方とともに、心臓を激しく揺らしながら結果を追っているという。
山川 自分でもチェックしながら。それもシーズンの醍醐味(だいごみ)というか楽しみなので。今は2位の日本ハムの結果、ソト選手の結果をちらちら見ながら「よし、よし、よし」という感じです。それがシーズン終盤の楽しみなんですよ。
西武時代に3度の本塁打王、1度の打点王、2度のリーグ制覇を経験した。新天地ソフトバンクでも「終盤の楽しみ」を味わえる位置にいる。高いモチベーションで9月は月間打率3割3分3厘と好調キープ。「8月に無双していた時よりは若干落ちますけど、今もしっかりピッチャーと対戦できる状態にはある」と頼もしい。
敵地大阪で3連覇中のオリックスに完勝し、2カ月ぶり6度目の5連勝。9月序盤は初の4連敗と苦しみながら再加速した。最速Vは18日の本拠地日本ハム戦。4年ぶりの悲願を福岡で決めるため、ソフトバンクは勝ち続ける。【只松憲】