【ソフトバンク】プロ初打点の緒方理貢は“育成三銃士”唯一の1軍生き残り「集中して打席に」

オリックス対ソフトバンク 6回表ソフトバンク1死満塁、緒方は左適時打を放つ(撮影・石井愛子)

<オリックス1-10ソフトバンク>◇14日◇京セラドーム大阪

育成出身のプロ4年目、ソフトバンク緒方理貢(りく)外野手(25)が、記念の一打に三塁ベース上で破顔した。

「プロ初の打点でもあるのでうれしいですし、結果を出せてよかったです」

「2番中堅」で出場し、6-0で迎えた6回1死満塁。打席に入る前、自らを鼓舞した。「『人生においてそんなチャンスはないぞ』って。自分に言い聞かせて、しっかり集中して打席に入った」。カウント2-0からの3球目。オリックス鈴木の外角ツーシームに合わせた。流し打った打球が左中間を真っ二つに破った。走者一掃の3点適時三塁打でプロ初タイムリー&プロ初打点をマークした。

最初の3打席はいいところなしだった。初回の第1打席はカスティーヨに投ゴロに倒れ、4回無死一塁の第2打席は送りバントを決めきれず、投ゴロの併殺崩れ。続く5回1死満塁では遊飛に倒れ3打席凡退で迎えた第4打席だった。「自分がチャンスをつぶしていた。いい意味で開き直った」。無心で食らいつき、愛好の結果を残した。

駒大から20年育成ドラフト5位で入団。4年目の今年3月に支配下選手登録をつかみ取った。仲田、川村らとの同時昇格で「育成三銃士」とも呼ばれる。3人で開幕メンバーも勝ち取ったが、緒方が唯一の1軍の生き残り。代走や守備固めなどの途中出場が多いが、スタメンでもピースになれることを猛アピールした。

育成時代は当時2軍監督だった小久保監督に手塩をかけて育てられた。小久保監督は「打ったのは偉いですけどね」と称賛しつつ、注文を忘れなかった。「その前の打席がね。真価が問われるところなんですよ。(4回の)バントもそうですし、(5回の)満塁でショートフライ」。期待のチルドレンだからこそ、満足してほしくなかった。

12球団屈指の戦力で、チームは優勝に突き進んでいる。背番号57も1軍完走で歓喜の輪に飛び込む。【佐藤究】

◆緒方理貢(おがた・りく)1998年(平10)9月22日生まれ、宮崎県出身。京都外大西-駒大を経て、20年育成ドラフト5位でソフトバンク入団。22年にウエスタン・リーグで17盗塁をマーク。今年3月に支配下選手登録を果たした。174センチ、72キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は700万円。

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