進化する慶大・清原正吾が今秋初安打「とことんやりました」苦手な内角球対策のスイングを徹底

立大対慶大 試合前に応援席に向かって笑顔を見せる慶大・清原(撮影・野上伸悟)

<東京6大学野球リーグ:慶大5-1立大>◇15日◇第1週2日目◇神宮

プロ志望の慶大・清原正吾内野手(4年)が今秋初安打を放った。プロ通算525本塁打の父清原和博氏(57)が見守る中、打った相手は元ダイエーの大越基氏(53)を父に持つ立大・怜投手(3年=東筑)だった。慶大は、広島OB広池浩司氏(51)の長男・浩成投手(2年=慶応)から、広島のレジェンド打者、前田智徳氏(53)の次男・晃弘投手(3年=慶応)への継投で立大に5-1で勝利。1勝1敗とし、第3戦に持ち込んだ。早大は12-1で東大に勝利し、勝ち点1を挙げた。

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清原の痛烈な打球が5度のバウンド後、中堅手のグラブをたたいた。その間、3秒74。打った本人は、まだ一塁手前だった。「本当に完璧なセンター前でした」。秋の初ヒット。強烈な打球に父の顔もほころぶ。

元ダイエー投手の大越基氏を父に持つ立大の右腕、怜の直球にも、難なく対応した。この夏、苦手な内角球対策でインサイドアウトのスイングを徹底。「ティーでもフリーでも、とにかく、とことんやりました」。大学1年時、10種のドリルで徹底的にインサイドアウトを仕込むのが慶大流だ。

学んだ血肉を応用し、自分のものにした。大学日本代表を率いて欧州遠征した堀井哲也監督(62)も「私がヨーロッパから帰ってきたら、なんかもう、状態良くなってたんですよ」とビックリするほど。第4打席も滞空時間2・57秒の痛烈レフトライナー。春の清原から着実に進化する。

今春、チームのサヨナラ勝利の直後も派手に喜ばず、相手捕手に危険がないよう冷静に整列を促した。この日は先制のホームを踏むと、肩をすぼめ、一気に両手を突き出し「イエーイ!!」と響かせた。「1戦1戦、引退の日がどんどん近づいてくる中で、出し惜しみせず全力で貪欲にという中で、本当にうれしくて。ほえてしまいました」と本能に突き動かされた。

「明日は僕が打って、チームの勝ちにつなげられたと思います」。有言実行してしまう星の強さに、裏付けのある力量が備わりつつある。【金子真仁】

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