西武の入団テストが16日、本拠地ベルーナドーム横の球団施設で行われ、書類・動画選考を通過した約40人が全国から参加した。
今年で3年連続で開催され、フィジカル面の数値も重要視しながら選考する。22年にはモンテル外野手(24=本名・日隈モンテル)が、23年には金子功児内野手(21)と奥村光一外野手(24)が入団テストで素質を認められ、育成選手としてドラフト指名された。
2年連続で受験した奥村は入団約半年で支配下登録されたが、秋元宏作スカウト・育成統括ディレクター(56)は「パワーもスピードも数値がすごかったけれど、まさか1年目の前半戦ですぐに支配下に、というイメージは正直なかったです」と明かす。今回も2年連続の受験者がおり「シェイプアップしてきている」と注視していた。
球団には育成部門に人財開発担当もいる。受験者とのコミュニケーションを取りながら、人間性の確認も行っていく。今年からは読解力の試験も行うという。「それが決定打になるかといったらあれですけれど、そういった中身の部分も参考にしていきたいです」(秋元氏)と多角的に受験者を見極めていく。
高校生受験者たちの姿もあった。すでにプロ志望届を提出している帝京(東京)の富浜琉心内野手(3年)も受験した。夏の東東京大会決勝では、甲子園準Vの関東第一に敗れたものの、自身では一時逆転となる本塁打を神宮球場で放った。「個人としては緊迫した場面で1本出したのは自信になりました」と今回もパワーをアピールする思いで受験に来た。
他には、海外でのプレー経験が豊富なBC茨城の最速152キロ右腕、根岸涼投手(26)らも受験した。過去の奥村らと同じように、10月24日のドラフト会議で指名されるかどうかが合否判定だ。秋元スカウト・育成統括ディレクターは「成績1位の選手を必ず指名する、ということではありません。支配下ドラフトの候補とも比較しながら、補強ポイントやドラフト会議での流れの中で指名するかどうか決めることになると思います」と慎重に話した。【金子真仁】