<広島2-11DeNA>◇16日◇マツダスタジアム
#祐大と共に-。試合前、DeNA牧秀悟内野手(26)が大事そうに背番号50のユニホームをベンチにかけた。骨折で無念の負傷離脱となった同学年の山本のもの。「祐大が一番キツいというかしんどそうだった。祐大の分もじゃないですけど、全員で戦っていきたいです」と決意を強めた。
1回1死、第1打席から勢いをつけた。広島森下のフォークに体勢を崩されながらも左翼席へ。「昨日のやられ方(2-10で大敗)的に相手も勢いついていたところだったので、ああいう形で先制点取れて良かったです」と21号ソロでリズムを作ると、2回には打線がつながり一挙5得点。8回無死満塁では牧が2打点目となる中犠飛を放つなど、終盤も攻撃の手を緩めずに18安打11得点と快勝。3位広島に1ゲーム差に迫った。
同じ98年世代として、山本の悔しさを重々理解する。骨が折れていても死球直後に「出ます」と直訴した山本に、牧は「祐大は多少のケガでもずっと試合に出続けたいと言いますし、代走を送られた時でも『ずっと試合に出たいね』というのはずっと言ってます」と明かす。出たくても出られない友の分まで、グラウンドでは全力を尽くす。
今季のマツダスタジアムは4勝9敗と負け越しも、最終戦を白星で締めた。ファンへのあいさつをする牧の手には、ベンチにあった背番号50のユニホーム。三浦監督は「これからも祐大のためにみんなで戦っていきます」と繰り返した。選手も首脳陣もスタッフも2軍もけが人も、みんなで“共に”戦い抜く。【小早川宗一郎】