【オリックス】引退T―岡田「成長させてくれた最高の時間だった」背番号55がプロ生活に別れ

引退セレモニーであいさつするオリックスT-岡田(撮影・西尾就之)

<オリックス2-9西武>◇24日◇京セラドーム大阪

さらば浪速の轟(ごう)砲…。今季で引退するオリックスT-岡田外野手(36)が、同学年の安達了一内野手(36)とともに引退試合で有終の安打を放った。満員の今季本拠地最終戦となった西武25回戦(京セラドーム大阪)に代打で出場。7回の2打席目には右前打を記録した。安達も代打から第2打席に内野安打。同じく引退の小田裕也外野手(34)も途中出場した。試合後には引退セレモニーが開催された。

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力いっぱい振り抜いた。7回の第2打席。T-岡田は今井の155キロ直球を、きれいなライナーで右前に打ち返した。プロ通算1193本目の安打。耳をつんざくような歓声が沸き起こった。代打で登場の5回は中飛。三振で最後の打者となった9回は、もう少しで本塁打という右翼への大ファウルも放った。

「めちゃくちゃ幸せでした。ファンの方あってのプロ野球。こんなにも応援してもらって、本当に僕は幸せ者だなと、かみしめて打席に向かってました」

一塁守備に就けば歓声、ゴロを捕っても歓声。実数発表となった05年以降、球団主催の京セラドーム大阪最多を動員した3万6217人から無数の声。チームを低迷期からリーグ3連覇まで支えた通算204本塁打の生え抜きの大砲へ、惜しみない拍手が送られた。

試合前から惜別ムードだった。練習では全員が感謝のTシャツを着用。かつてのチームメートで今はメジャーで活躍するレッドソックス吉田正尚、ドジャース山本由伸から海を越えてねぎらいの花が届いた。

多くを語らず、引っ張った。引退セレモニーのビジョンで流された10年の自身初の満塁アーチは、実は足を肉離れしながら打った思い出深い1本だった。17年には自打球を当てた右すねの「骨が見えていた」と重傷を負いながら、このシーズン全試合出場した。穏やかな性格の裏に、ほとばしる気迫があった。

セレモニーのあいさつではファンや両親や妻に、声を詰まらせながら感謝を届けた。「入団して19年間、長いようで短く感じた時間でした。しかし、その時間は本当に充実していて、僕自身を成長させてくれた最高の時間だったことに間違いありません」と語った。すがすがしい顔とともに、背番号55がプロ生活に別れを告げた。【大池和幸】

▽オリックス比嘉「今年はバファローズの目標であった4連覇は達成することはできませんでした。選手みんなめちゃくちゃ悔しいです。現実を受け入れて、反省して検証して改善して来年はやってくれると思います。私は先のことはわかりませんが、ビールかけがあれば参加したいと思います。ぜひ来年、ビールかけに招待してください」

【動画】オリックスT-岡田、現役最終打席でみせた一発は惜しくもファウル