【阪神】井上広大 鳴尾浜に“さよならアーチ”「最後の試合でホームラン打ったことはよかった」

阪神対ソフトバンク 5回裏阪神1死、井上は左中間に本塁打を放つ(撮影・石井愛子)

<ウエスタン・リーグ:阪神6-14ソフトバンク>◇25日◇鳴尾浜

ありがとう鳴尾浜。阪神2軍が25日、鳴尾浜で行われたウエスタン・リーグのホーム最終戦を終え、同球場30年の歴史に幕を閉じた。ソフトバンクに6-14で敗れたが、スタンドは570人の観衆で超満員。井上広大外野手(23)の“さよならアーチ”などで沸いた。

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虎のロマン砲井上が鳴尾浜に“さよならアーチ”を描いた。4点を追う5回1死。「点差が開いてたので、真っすぐだろうなと思って」。ソフトバンクの育成左腕、渡辺佑の初球、141キロの真っすぐを完璧に捉えた。超満員の観客の拍手と大歓声を浴び、ゆっくりと歩み始める確信弾。左中間へ、虎戦士としてのラストアーチをかけた。

「5年間ずっと練習してきた場所なので。最後の試合でホームラン打ったことはよかったです」

履正社からドラフト2位入団5年目。鳴尾浜での日々が実を結び始めている。8月にプロ初本塁打を放つなど、実質初めて1軍戦力になり、優勝争いに貢献中。前日24日から小野寺らとともに打席数確保のため、2軍戦で実戦感覚を養った。昨季までの4年間は1軍出場21試合。今季も5月上旬に昇格したが定着できず、灼熱(しゃくねつ)の鳴尾浜で鍛錬を重ね、8月末に再昇格をつかんだ。連日、誰よりも早く来て、早朝からバットを振り込み、土台を築かせてくれた場所。「ここがなくなるのは寂しいですけど、引き続き頑張っていきたい」。感謝の思いを惜別アーチに込めた。

奇跡の逆転Vへ、27日の広島戦(マツダスタジアム)から負けられない5試合が続く。さまざまな起用を想定し、鳴尾浜の2試合でしっかり調整した。「今日は1打席1打席、代打のつもりで行ってみたり、前日は左、右(投手の打席に)立たせてもらった。準備の面で試合に出られてよかった。まだ5試合あるので、しっかりと頑張りたい」。準備は整った。鳴尾浜への恩返しを胸に、1軍舞台で大暴れする。【村松万里子】

<虎戦士たちの鳴尾浜の思い出>

▽阪神佐藤輝 寮は2年間住んでいたので、思い出の場所です。ご飯をいっぱい食べましたね。

▽阪神森木(21年ドラフト1位、8回に登板し2つアウトを奪う) こっち(鳴尾浜)にいるってことはうまくいかないってことです。しんどい3年間でしたけど、こういう練習の場があることに感謝したいです。

▽阪神門別(鳴尾浜最終戦で先発も5回途中7失点) 練習、頑張ろうかなというだけです。(新球場では)ファームのグラウンドで過ごす時間が短くなるように、もっと練習積んでやっていきたいです。

▽阪神木浪 練習をすごくした球場です。寂しいなという気持ちもありますけど、そのおかげで今があると思っています。

▽阪神前川 悔しい思いしかないので。(去年は)悔しかったです。寮もお世話になったので感謝しています。

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