<日本ハム2-1楽天>◇26日◇エスコンフィールド
道産子開幕投手が6年ぶりのCS進出を決めた! 日本ハム伊藤大海投手(27)が9回9安打1失点で、球団では11年ダルビッシュ以来13年ぶりとなる3試合連続完投勝利。初回に1点を失うも、2回2死満塁を無失点で切り抜け波に乗った。リーグ単独トップに立つ14勝目を挙げ、勝率でも7割7分8厘とトップをキープした。
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伊藤がバシッと締めた。9回2死二塁、一打同点のピンチも動じることはなかった。代打鈴木大を一ゴロに打ち取りゲームセット。ベースカバーのため一塁へ駆け寄りながら、清宮が一塁を踏むのを見届け、右拳を握り締めた。新庄監督に抱き締められ「監督があそこまでなるのは珍しいので、うれしかった」と、照れくさそうに振り返った。
順調な立ち上がりではなかった。初回1死二塁から辰己、浅村の連打で、あっさり1点を失った。直後の2回も無失点で乗り切ったが2死満塁のピンチ。「ストライクを取り急いでしまった。早く気付いて(田宮)裕涼と2人で改善して。いろんなボールを使いつつ両サイドに。単調にならないように。いいクオリティーでできた」。試合中に修正してみせた。
1年の成長を、マウンド上で示すことができた。1年前の9月25日、新庄監督から今季の開幕投手を告げられた。早い段階で伝えられたことで、オフシーズンの心構えも変わった。「どういう思いで選んでくれたかというのを日々考えた」。先発の中の1人…じゃない。大きな役割を与えられ、波をなくすために肉体を鍛え、考え方も常に100%から「8割思考」に転換。「1年間投げきると言うのは大事な要素。そこに対して応えられているのは、大きな成長かなと思う」。7月21日ロッテ戦で4回1/3を投げ5失点と煮え湯を飲まされたこともあったが、都度、立て直してきた。
同じ道産子の先輩が、背中で教えてくれたことがある。25日には実家のある鹿部町の隣、七飯町出身の鍵谷が、現役ラスト登板を無失点で終えた。伊藤は「道産子として心に来るものがあった。北海道の意思を引き継ぐじゃないですけど。すごく強い思いがあった」。最後までかっこよく。次は道産子全員の思いを背負い、日本一に導く。【永野高輔】
○…新庄監督は、CSを決める大事な試合でも快投した伊藤を、独特のフレーズでたたえた。「ファイターズのピッチャーの中で1番野球のうまいピッチャーになりました。エースではないです。もっと上を目指せるピッチャーになる。球界のエースになる素質は十分ある。まだ褒めるわけにはいきません」。日本を代表する投手へのステップアップを期待した。