<広島1-8巨人>◇28日◇マツダスタジアム
投打の役者が優勝を決めた! 王手を懸けた一戦で先発マウンドを託された巨人菅野智之投手(34)が、8回6安打1失点で15勝目を挙げ4年ぶりの最多勝のタイトルをほぼ手中に収めた。主将で4番の岡本和真内野手(28)は6回に左中間を破る勝ち越し適時打を放ち、王、長嶋、阿部に並ぶ球団歴代2位となる今季21度目の勝利打点をマーク。大エースが抑えて、主砲が打つ-。最高の形で歓喜のセプテンバーをもたらした。
◇ ◇ ◇
V奪回を支えたのは投手陣の復活だった。防御率は先発、救援のどちらもリーグ1位。ともに2点台は15年(先発2・81、救援2・71)以来で、両方ともリーグ1位は12年以来チーム12年ぶりだった。先発陣の勝敗は55勝41敗で、貯金14は阪神の12を抑えてリーグ最多。V逸の過去3年はいずれも貯金をつくれなかったが、優勝した20年以来となる2桁貯金を記録した。
救援陣の復調も大きく、防御率は2年連続のリーグ最下位から1位に。逆転負けの数を見ても、21年21回→22年25回→23年30回→24年17回と半減。救援陣がリードを守ってつないだことも、先発陣の2桁貯金に大きくつながった。
特に大きかったのは今年35歳を迎える菅野の復活だ。15勝3敗、防御率1・67で、貯金は1人で12個つくった。35歳シーズンに貯金12以上は05年下柳(阪神=37歳で15勝3敗)以来で、巨人では53年藤本(35歳で17勝6敗)を上回る球団新記録と、「負けない」菅野が戻ってきた。防御率も1点台で、このままシーズンを終えれば、35歳以上では2リーグ制後初。1リーグ時代の44年若林(阪神=39歳で1・56)以来80年ぶりという快記録になる。
セ・リーグ初のビジター開幕10連勝など新たな記録をつくった菅野。投手陣最年長が、若手に負けじと阿部新体制でもチームをけん引した。【多田周平】