【日本ハム】伏見寅威ホーム最終戦で復帰即2点適時打 CSに向け精神的支柱が帰還、チームにカツ

日本ハム対ソフトバンク 7回裏日本ハム2死一、二塁、左中間に2点適時二塁打を放つ伏見(撮影・黒川智章)

<日本ハム2-6ソフトバンク>◇29日◇エスコンフィールド

本拠地CSに向け精神的支柱が帰ってきた。腰の違和感のため出場選手登録を抹消して調整していた日本ハム伏見寅威捕手(34)が、ホーム最終戦で1軍再登録。4点を追う7回2死一、二塁のチャンスで代打で登場し、復帰初打席でいきなり左中間へ2点適時打を放った。本拠地最終戦は敗戦も、CS突破に向け、攻守ともに貴重な扇の要が戻った。

   ◇   ◇   ◇

チームにカツを入れるような、気迫のこもったタイムリーだった。0-4と離された終盤7回2死一、二塁、まず「代打伏見」のコールで、エスコンフィールド最多3万7527人の大観衆をわかせた。「負けてましたし、チャンスだったので、このままズルズル行くわけにはいかんと」。カウント1-1からソフトバンク大山のスライダーに反応。打球が左中間を真っ二つに割ると、さらに大きな歓声が、鳴り響いた。

18日ソフトバンク戦の5回の守備中に、痛みが出た。ギックリ腰まではいかなかったが、大事を取り6回の守備から交代。19日に出場選手登録を外れた。不在だった23日西武戦は、オリックス時代からコンビを組んでいた左腕山崎の相方を、三塁に定着していた郡司が代役として務めた。敗れはしたが後輩の奮闘に「すごく頑張ってるなと思いました」。その上で「(山崎)福也は年齢的にも立場的にも引っ張っていかなきゃいけない立場。(田宮)裕涼とか郡司とかと組んだ時は引っ張ってあげてほしいな」と、もしもの時の“独り立ち”を促した。

25日には、今季限りで引退する同学年で高校時代からライバルだった鍵谷のラストピッチを受けた。13年に初打席初安打を放った相手も鍵谷。「縁もあって。『同級生で頑張ろう』って話もしてたんですけど最後まで(バッテリーを)組めなかったので。最後セレモニーでしたけど、関われてすごくよかった」。去って行く仲間の思いも、しっかり受け止め、戻ってきた。

レギュラーシーズンは残り5試合。その先に自身初となる地元北海道でのCSが待っている。短期決戦で大切なことはオリックス時代にインプット済みだ。「ファインプレーをしなきゃいけないとか、スーパープレーが出なきゃ勝てないとか、そういうわけじゃない。基本的なところができるかできないか。本当、小さい勝負というか、特にそこ」。細部に宿る勝利の神を、ベテランの絶妙リードで引き寄せる。【永野高輔】

▽日本ハム河野(34ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得が確定)「リリーフの目指すべきところを達成できてうれしい。そういう場面で投げさせてもらえた監督やコーチ、先発ピッチャーや点を取ってくれた野手も含めてみんなに感謝です」

【関連記事】日本ハムニュース一覧