【ソフトバンク】前田純、大学時代から貫くマウンド上の決まりは「無」 1軍初登板でプロ1勝

日本ハム対ソフトバンク プロ初登板初勝利を挙げ小久保監督から祝福される前田純(撮影・黒川智章)

<とっておきメモ>

<日本ハム2-6ソフトバンク>◇29日◇エスコンフィールド

ソフトバンク前田純投手(24)が節目のプロ初勝利をマークした。

敵地日本ハム戦で6回3安打無失点、5奪三振の快投。140キロ台の直球にチェンジアップ、カーブとの緩急がさえた。オフは大先輩、和田の自主トレに志願参加。レジェンドの教えを生かし、シーズン最終盤に訪れた1軍初登板で堂々のデビューを飾った。今年7月に支配下昇格した新星が、対日本ハムの連敗を7で止めた。

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前田純には大学時代から貫くことがある。マウンド上で「無」でいることだ。「表情は絶対に出さない。表情を出すことは欲を出すことにつながるので」。

高校時代は1球ごとに雄たけびを上げる熱血投手だった。今とはまるで正反対だったという。きっかけは「感情を出すことが力みにつながった。大学から今のスタイルが決まってきた」。淡々とクールに腕を振る。ピンチの場面でも表情は崩れない。三振を奪っても、派手な喜びは一切ない。感情をあえて封印させた。「無で投げた方が結局は一番打たれない」と笑う。

その分、休日は寮の部屋で趣味の韓国ドラマに熱中する。大笑いして、涙腺が緩み…。マウンドで禁じている感情を出し切っている。「韓国ドラマを見ている時は崩壊します。もともと感情は豊かな方なので」。記念すべきプロ1勝をゲット。敵地で受ける初めてのヒーローインタビューでは終始、笑顔だった。【ソフトバンク担当=佐藤究】

◆前田純(まえだ・じゅん)2000年(平12)6月4日生まれ、沖縄市出身。中部商-日本文理大を経て、22年育成ドラフト10位でソフトバンク入団。23年にウエスタン・リーグで初登板。今季は同リーグで10勝を挙げて防御率1・95。今年7月に支配下選手登録を果たした。189センチ、85キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は400万円。

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