【オリックス】中嶋監督辞任、緩みやスキに納得できず「責任を」何度も続投要請も固辞、後任未定

楽天対オリックス 2回表、戦況を見守る中嶋監督(撮影・河田真司)

<楽天1-8オリックス>◇6日◇楽天モバイルパーク

オリックス中嶋聡監督(55)が6日、今季限りの辞任を電撃表明した。昨年までリーグ3連覇に導いたが、就任4年目の今季は63勝77敗3分けで5位に終わった責任を取った。今季最終戦となったこの日の楽天戦(楽天モバイルパーク)終了後の全体ミーティングで伝え、チーム内からも驚きの声が多く上がった。後任は未定。くしくも昨季日本シリーズで戦った阪神岡田彰布監督(66)と同日の退任表明となった。

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まさにサプライズ辞任だった。中嶋監督は試合終了後のチーム宿舎で、自らの重い決断を明かした。「3連覇したチームと思えないくらい優勝争いにまったく絡めずに終わってしまったのが、本当につらかった。僕は責任という言葉をよく使っていた。こっちに責任があるから思い切ってやってくれと。それを考えたら、優勝していたチームがここまで落ちるということの責任を取りたいと思います。今年で辞任します」。

球団からは何度も続投要請があったが固辞した。「強く止めていただいたんですけど。もう1回やり返したいという気持ちももちろんあった。3連覇して、何かが足りない、新しいことを始める時に、新しい人がやるべき。今まで通りやっても人って慣れるじゃないですか。その慣れという部分の方が、今年はより強く出てしまったのかなと」。

指揮官に就任後、選手に求めていた全力疾走など最低限の約束が今季は「改善されなかった」とした。チーム内に流れる緩みやスキに納得できなかった。「言ってもやれないんだったら、言ってないのと一緒」とこちらも自らの責任を口にした。

19年に2軍監督に就任し、20年の途中から監督代行となった。監督就任1年目の21年には杉本、宗らの成長もあって25年ぶりにリーグ制覇。そして昨年までの3連覇へと続いた。「本当にいい思いもさせてもらった。悔しい思いもつらい思いもしたけど、それをいるメンバーで共有できたっていうのが本当に感謝してますし、楽しかったですね。とりあえず、ゆっくりします」。最後はすがすがしさも漂わせた。

後任は未定だが、球団は内部昇格や外部からの招へいも含めて幅広く検討するとみられる。

▼オリックスの5位以下は3連覇前年20年の最下位以来4年ぶり。5位は15年以来9年ぶり。3連覇以上したチームは、オリックスが15度目だったが、翌年5位以下に沈んだチームは史上初めてだった。

◆中嶋聡(なかじま・さとし)1969年(昭44)3月27日生まれ、秋田県出身。鷹巣農林から捕手として86年ドラフト3位で阪急入団。その後西武、横浜、日本ハムと移り15年に現役引退。実働29年は工藤公康、山本昌に並ぶプロ野球記録。通算1550試合、804安打、55本塁打、349打点、打率2割3分2厘。ベストナイン、ゴールデングラブ賞各1度。20年シーズン中、西村監督の辞任後に監督代行。21年から正式に監督を務めた。

▽オリックス福良淳一GM 中嶋監督より辞意の申し出を受け、球団としては幾度も対話を重ね慰留に努めましたが、本人の意思は固く、今季限りでの退任となりました。とても残念な気持ちであることは当然ですが、同時に、25年ぶりにチームをリーグ優勝に導き、その後、日本一とリーグ3連覇を達成したその手腕には、心からの感謝と最大限の賛辞を贈りたいと思います。中嶋監督とともに積み上げたチームの進化の歩みは球団にとって大切な財産であり、さらに強いチームを作り上げることが我々の使命であると考えています。

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