来年4月に復活する社会人野球・日産自動車のユニホーム展示が、7日までに横浜市内の同社横浜工場で始まった。
エンジン製造などで有名で「エンジンミュージアム」も併設する同工場には約3000人が在籍し、元野球部員では土井治紀さん(57)尾嶋英治さん(56)村上恭一さん(52)井上薫さん(51)宮崎誠さん(43)大庭圭太郎さん(43)南貴之さん(42)鈴木憲さん(41)の8人と、野球部副部長を務めた伊藤武志さん(56)らが勤務している。
都市対抗2度の優勝を誇る名門野球部は、リーマン・ショックの影響もあって09年に休部となった。入社時点で正社員雇用でもあり、選手の半数近くは「社業専念」を決断し、その大半が今でも日産グループ内で働いているという。
もともと「After Baseball」を理念とし、人材育成に主眼を置くチームだった。現在では各部門の管理職に就いている“元野球部”も少なくない。
ベテラン外野手だった村上さんは「引退して、まずは5年間は社業を頑張ろうと。5年後に決めようと思っていて、その5年後に仕事も人付き合いとかもどうにかなるなと感じて、このまま頑張っていこうとなって今に至ります」と笑う。
主軸を務めたこともある宮崎さんは、野球部復活が発表されて「やった!って、恥ずかしいけどガッツポーズしましたね」。自宅の近所でも「おめでとうございます」と祝福されるなど、盛り上がりの機運を感じているという。
復活の4月まで、あと半年になった。09年の休部メンバーの1人でもあり、今では人事部門に携わる南さんは言う。
「いま、従業員1人ひとりがモチベーションを高くもって働ける環境作りをやっているんですけど、自動車業界も決して楽ではなく、より一体感を持ってやっていかなければならないと。会社を1つにする取り組みは諸施策を打っても難しいところがあり、そこを担うのが企業スポーツだと思っています。会社を1つにする上でなくてはならない存在だと思います。OBとしてフォローしていきたいなと思います」
日産復活にとどまらず、強い日産の復活へ。各部門では早くも、来春の神奈川県予選への“動員”の呼びかけが盛り上がっているという。【金子真仁】