岡田監督、安心してください! 万全ですよ! 13日のCSファーストステージ第2戦での先発が濃厚な阪神高橋遥人投手(28)が、甲子園で行われたシート打撃で快投した。体調不良で岡田彰布監督(66)が不在の中、近本と大山を三振に仕留めるなど、虎の上位打線5人を1安打に封じた。DeNAとは今季対戦なしで、同戦の登板は実に4年ぶり。相手にとって“初見”の左腕が、第1戦の才木と連勝突破を導く。
◇ ◇ ◇
虎の背番号29が名だたる仲間の主力を豪快にねじ伏せた。高橋が甲子園で今秋シート打撃に初登板。まずは先頭近本をカットボールで空振り三振に斬った。中野は二ゴロ。森下には中前打を許したが、4番大山はスライダーで空振り三振。最後は佐藤輝を一ゴロに封じた。打者を圧倒し続けたこれぞハルトの24球。先発が濃厚な13日のCSファーストステージ第2戦へ、しっかり手応えをつかんだ。
「ある程度、構えたところにいったので、そんなに悪くないと思います。今日投げた感覚を忘れずに、ある程度イメージできたので、あとは(試合に)入っていくだけだと思います」
安心してください。体調不良で練習を欠席した岡田監督に、心配無用の万全調整を届けた。平田ヘッドコーチは「素晴らしいじゃない。見て分かるでしょ?」と手放しで称賛。「問題ないどころかフレッシュになっちゃって。イキがまた良くなってきてるよ。球のキレ、スピード、コントロール。全てにおいて、間隔が空いて休養十分というかさ」。9月23日の巨人戦から中15日。ほれぼれする球筋に絶賛の嵐が相次いだ。
打ち取られた佐藤輝は「すごかったです」と感嘆。「変化球もすごいけど真っすぐじゃないですか。リリースポイントの低さとか、伸びを感じる」と肌で感じたすごみを言葉にした。初見だと捉えることは「難しいんじゃないですかね」ときっぱり。高橋は今季DeNAと対戦なし。前回対戦は20年11月までさかのぼる。相手に当時の高橋を知るメンバーはおらず、猛威を振るうことは間違いない。
21年11月、巨人とのCSファーストステージ初戦で6回3失点で降板して以来のポストシーズン。「ストレートでしっかり押せなきゃダメだと思う。短期決戦なので目いっぱい、どんどん投げていきたい」。牧、オースティン、宮崎ら強力な右打者との対戦が想定されるが「攻めなきゃ」と内角をズバズバ突く覚悟だ。
取材の最後には「(今日の投球は)普通だったっすよね? いつも通りでしたよね?」と報道陣に逆質問。「いや、すごかった」と返されると、笑顔でクラブハウスへ戻った。第1戦の才木で頭を取り、高橋でワンツー。ファーストステージ突破へ、会心のシナリオを現実にする。【中野椋】