ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)が5日、福岡市内の球団事務所で契約交渉に臨み、大幅ダウンを受け入れた。1億円減の来季年俸4億7000万円でサイン。今季は5月に右太もも裏を負傷して長期離脱を強いられ、出場わずか52試合にとどまった。来季は7年契約の6年目。左翼レギュラーが内定済みだが「初心を忘れず」と原点回帰でプロ15年目に挑む。(金額は推定)
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記者会見で柳田に笑顔はなかった。「打ってないんでね。当たり前の結果です」。1億円ダウンの4億7000万円でサイン。11月29日に近藤が5億5000万円で契約更改したため、球団の日本人選手の最高年俸から陥落した。「試合に出てないのでしょうがないかなと思います。納得? もちろんです」。給料の大幅減を真摯(しんし)に受け止めた。
今季は開幕3番スタート。交流戦開幕までは打率3割をキープするなど好調だったが、5月31日の広島戦で右太もも裏を負傷した。全治4カ月の重傷。長期離脱を強いられ、交渉の席では球団側に「すみませんでした」と謝罪した。「本当に何もできなかった。ふがいない1年」と自責の念が沸いた。レギュラーシーズン最終盤に1軍復帰したが、52試合で打率2割8分6厘、4本塁打、35打点。「自分の力不足。そこが全てです」と成績に関しては1ミリも納得していない。
すでに小久保監督は右翼から左翼へのコンバート、さらに開幕スタメンまで通達しているが「また一から野球選手としてレギュラーをとる。それだけを頑張ってやりたい」と慢心はなかった。約4カ月弱のリハビリ期間も「一から自分を見つめ直してトレーニングをしっかりした。来季に向けて一からのスタートという感じで」と「一から」という言葉を連発。ファーム施設では若手のがむしゃらさを目の当たりにした。「自分も若い頃にそういう気持ちで2軍で汗を流したのを思い出しました。初心を忘れずにやっていきたい」と原点回帰を誓った。
年内はフィジカルトレーニングに重点を置き、「技術的なこと」は年明けから着手する。「自分が納得いくまでずっとやります」と強靱(きょうじん)な肉体づくりは継続中。来季はプロ15年目で、7年契約の6年目。チームの顔であり、チーム最年長となった柳田は「今年の数字はレギュラーではない。レギュラーで出続けることが一番。来シーズンはもっと頑張ります」と最後まで表情を緩めなかった。【只松憲】